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貿易で保護すべきもの

自由貿易がいいって、だれでもいえるかと思います。 保護すべき点は、経済学でもすでにいわれてますが、その社会の保護も大事かと思います。 ワーカーと経営陣のようなものが同じ食堂で食べるとかいわれる比較的フラットな日本など。 上記は現在の理論に加えて修正が必要かと思いますが、実際はどのような点があるのでしょう? 保護貿易自体はやはり戦争につながったりするものでしょうか?

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回答No.7

 はじめまして。  先日、元経済産業省官僚という肩書きの人が書いた、経済はすべて需要供給曲線(教科書に出てくるあのバッテン)で説明できるという趣旨の本を読みました。わかりやすいけど、すべての登場人物がだいたい似通った生産能力と消費志向を持っていると仮定しないと成り立たないなと思いました。  自由貿易にすることによって、どの国も得意な産業に注力することで、最終的には世界中の生産性が上がるというのは机上の空論だとそのとおりなんでしょうが、腑に落ちません。  その人は、経済を家族に例え、夫婦ともがそこそこに外で働きそこそこに家事分担をするよりも、外で稼げる方が頑張って稼ぎ、家事が得意な方が家を整えた方が効率が良い、とするのですが、机上の空論だと思います。一番わかりやすい例を出せば、奥さんが妊娠したときです。奥さんの方が外で稼げるから、奥さんを働きに出して夫は家にいておなかの中で子供を育てよう。これ、絶対無理です。  つまり、他国(国内なら他者あるいは他社)で生産される類似品で代替できないものは、効率が悪くても国内で作るしかないと思うのです。  日本で言うとその最たるものがやっぱり米になってしまいます。文化とあまりにも深く結びついています。日本の伝統的なお祭りは、米の収穫に感謝するためのものだったり、今年の米の出来高を神様に尋ねるためのもの、というケースが多いです。普通に炊いて食べるためのお米もあれば、粉にして団子やせんべいにするためのお米もある。外側を磨き落として中心部分のデンプンの多いところだけにしてお酒にするためのお米もある・・・外国人には理解不能でしょう。  農協が威張り腐っていて言うことを聞かない農家を村八分にして農作物の取引を一手に握って、それによってかなりのお金が流通段階で消えているとかそういうあからさまな不合理は排除すべきですが、やっぱり「アメリカの広い土地で大量生産できるから、それを買った方が安くつくな」とはならないと思うんです。  おっしゃってるような、ワーカーと経営陣が天と地ではないというのも、元をたどればみんなで土地を耕すことが一番合理的な農業文化に発していると思うんですね。  ですので、裏技として守る必要がある産業は「文化」扱いにしてしまうという手があると思います。宮中の音楽として雅楽は国が予算をつけて継承しています。それは不合理だからアメリカのロックに変えちゃおうぜという人はいません。だったら、着物産業も同じじゃないか、と言えなくもない。そうすると、米作りだって・・・と強弁の方法はあるかな、と。  保護貿易が戦争につながるのは、資源は偏在しているにもかかわらず、自由貿易だった頃の産業はそのまま続けたい、という矛盾した考え方を持つからでしょうね。閉じているわけですから閉じた中で循環できる産業構造なら、問題は生じません。これの理想的なモデルは日本の江戸時代だと思います。学問や文化は入ってきたし、外国の珍しいお宝は珍重されたりもしましたが、基本的には外国との交易なし。200年以上にわたって外国との戦争も大した内戦もない、それでいて当時世界最大の都市だった江戸をはじめとして多くの大都市ができるほど経済は発展していた。他国に例を見ないと思います。  日本経済史は他国に例を見ないことがたくさんあり、これからのヒントが詰まっていると思います。歴史と経済を同時に研究している人が少ないのが残念です。

その他の回答 (6)

  • asuki07
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回答No.6

現在世界的にブロック経済化が進んで来ました。 TPPを中心としたアメリカブロック。 EUシステムによるヨーロッパブロック。 中国を中心にした中華ブロックです。 トランプにより一つのブロックが崩れました。 またEUも崩れる可能性が高まっています。 結果的に世界は共存のためのよりよい経済体制へ移行していくことになるかもしれません。 基本的に最初の突破者は痛い人が多いです。

  • SPROCKETER
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回答No.5

 戦前の保護貿易主義時代のブロック経済では、貿易関係がある国が多いほど国が豊かになる為に、侵略戦争を繰り返して領有権を拡大する植民地戦争が繰り返され、結果的には世界大戦にまで繋がっています。ブロック経済では安価な製品輸入が出来ず、価格の引き下げも出来ない国家社会主義になってしまって、経済破綻を待つだけになるでしょうね。  米国は保護貿易に走っても石油や穀物は確保出来るので、エネルギーと食料に事欠かないからでしょうが、日本は逆で、保護貿易をやるとエネルギーも食料も不足する結果になるのは過去の歴史が証明しています。  シェールオイルで石油消費を維持出来る国は、米国、ロシア、中国などですが、日本は油田がほとんど無いので維持出来ないでしょうね。  新自由主義を際限無く進めた反動もありますが、太陽活動が弱まる小氷期に入って、新自由主義が続けられなくなったのが保護貿易に走った原因でしょう。

  • jdl0000
  • ベストアンサー率8% (3/37)
回答No.4

ごく限られた一部の富裕層を優遇する経済システムを作り、富める者がより富を蓄える貿易ルールや条約などによる 既得権益のためのグローバリズムシステムが避難されているというのが実態でしょう。 大手マスコミは歪めて伝えていますけど。 EUにしてもアメリカにしても日本にしても、貿易にはほとんどの人は反対してないんですよね。

回答No.3

関税フリーの自由貿易は生活者からすると安く物が入るからいいですが、裏では自国の産業保護に助成金を支払ってます。 これはアメリカでも日本でも同じです。 それって本当に自国の産業保護になるのでしょうか? 特に農業などは。 何事も行き過ぎが争いの元凶です。 5%でもいいから関税をかける方が正常な貿易ではないでしょうか? しかし、自由貿易を否定はしません。 間違ってるのはなんでもありの新自由主義であるからです。 倫理観ある貿易協定なら良いとは思います。 竹中平蔵に毒された自民政権、新自由主義に凝り固まった自民政権下での地涌貿易は国の文化共々潰すだけです。 何事もほどほど、バランスです。 TPPなどしなくて良いのです。 そして無能な日本の外務省ではアメリカとの個別交渉も骨抜きにされるでしょう。 自民政権下では国益を損ないます。

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7193/21843)
回答No.2

その社会の保護も大事かと思います。  ↑ 効率の悪い業務は、それが得意な国に委ねて 輸入した方が、国家全体としては豊かに なります。 効率の悪い仕事に従事している人も、 その国が得意とする業務に従事した方が 高い収入が得られます。 これを、経済学では、比較優位の原則といいます。 上記は現在の理論に加えて修正が必要かと思いますが、 実際はどのような点があるのでしょう?   ↑ 自由にしないと、不得意の分野に税金を注ぎ込み 国民は高い商品を買わされることになります。 効率の悪い業務を保護していると、それに足を引っ張られて 全体の効率が下がり、その分だけ、国家が貧しく なります。 自由にすると、その国の文化を壊すことがあります。

  • maiko0333
  • ベストアンサー率19% (839/4401)
回答No.1

保護貿易になって石油(原油)や天然ガスが止まったら 日本は終わりますよ。火力発電所動かせないでしょ。 原子力はだめ、再生可能(水力含む)はまだまだ。