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実車とほぼ同等の車の3Dモデルの作成方法について
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そういう仕事をしています。 詳しく説明するととても長くなるので割合しますが、まずデザイナーが手書きした(と言っても昔のように紙に鉛筆で書いたものではない。グラフィックソフトとペンタブで描く)をCATIAやUG NXなどの3D CADに取り込み3次元データ化します。(業界用語で面張りと言います。) この3Dデータ化が非常に重要で、データの出来不出来によってその後のモデルの出来具合が大きく左右されます。 なぜならグラフィックソフトで描かれたデータを3D CADでデータ化するとサフェースに必ず矛盾点(面やエッジが繋がらなかったり、曲面に整合性が取れてないなど)が出てきますので、それをすべて修正する必要があり、その作業にCADオペレータの技量が問われます。 またグラフィックソフトで描かれたデータは表面(A面と言います)しかないので、実際のモデルを作るためには裏面(B面と言います)も作る必要が有ります。これもすべてCADオペレータやエンジニアが作る必要が有るので、それぞれ専門的な知識と経験が必要であり、その技量が問われます。 で、出来上がった3Dデータをクレイミーリングマシンに取り込み、クレイモデルを加工します。この作業はクライアントの要求により違いますが、マシンで最終加工まで行う時や、最終仕上げはモデラーが手作業で仕上げる場合もあります。 その後加工したモデルがデザイン決定後のモデルならそのまま水張りするフィルムで表面仕上げしたり、長期保存するモデルなどは塗装仕上げを行ったりします。 一方最終デザイン決定前のモデルの場合は、デザイナー立会いの下モデラーが手作業で加工し最終デザインまで仕上げます。 ここまでがクレイモデルと呼ばれるモデルの制作過程。 もしその後ハードモデル(FRPなどでボディを制作し、細部はABSや金属等で制作したモデル)を作る場合は、先に制作したクレイモデルから雌型を取り、その雌型にFRPを張り1:1のFRPボディを制作します。 制作したFRPボディを別にスチールやアルミで制作したフレームに架装しボディ表面の歪や引けなどをパテで修正しボディ表面を仕上げ、ABSやアルミなどで制作した外装パーツや内装パーツを取り付け、ボディや各パーツの塗装やメッキ、シートやダッシュボードなどの内装パーツは革張りを行い組み立てて仕上げます。 と、まぁ可なり端折りましたがこんな感じでハードモデルを制作します。 かなり簡単に書きましたが、これらの作業を素人が自分で用意できる機材や道具だけですべて作るのはほぼ不可能でしょうね。 まず第一に3Dデータを作る3D CADソフトだけでもかなり高価(1ライセンス100万くらい)ですし、それを動かすPCもかなりハイスペックな物が必要です。(ちなみに私が仕事で使っているPCのスペックは、Xeon E5-4669 v3 , Memory 64GB, HDD 1TBx2, Quadro FX 5600, 24inch WUXGA) そしてクレイモデルを制作するためのクレーミーリングマシンが3Axisの物で3000~5000万くらい。5Axisだと10000万くらい。 それ以外にもクレイ用のスクレーパーなどのモデラーが使う道具が基本の物だけざっと見積もって10万以上。 もしハードモデルを作るなら雌型を作るための特殊石膏。ガラスクロスやポリエステルまたはエポキシ樹脂などのFRP用の材料。ABSやアルミを加工するためのマシニングセンターやN/C旋盤。各種工作機械、FRP乾燥や塗装乾燥に使うブースカーボンパーツを作るなら焼き入れ用のオートクレープなど書き上げればキリがありません。 私はこう言った実車モデルを作る会社で仕事をしていますが、実車モデルで外観だけを作ったモデルで価格は大体3000~5000万くらい。内装まで作ったモデルで5000~10000万くらい。エンジンやモーターを搭載して、実際に人が乗って走行可能なモデルで7000~15000万くらいってとこです。
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- twin-dog
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訂正。 Quadro FX 5600(誤)Quadro M6000(正) Quadro FX 5600は以前使っていたPC搭載のグラボでした。
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
詳しく回答ありがとうございます。まず3Dの図面が必要なんですね。となるとスケッチアップでレクサスGSの3Dモデルを作った人は、レクサスGSの3Dの図面があったからリアルに作成できたんですか?あと技術の力が高かったから 作成できたんですか?
補足
ちなみにまず、モデリングの方法はどのような方法で やるんですか?