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戦車の下地色について
1/35戦車模型でチッピングを行いたいのですが、 戦車の下地色を何色にすれば良いのか悩んでおります。 雑誌などでチッピングが施された戦車模型を見ると、 その部分(戦車の下地)の色が茶色、灰色、銀色と様々で 中には一部は茶色・灰色だが、一部は銀色というものも見かけます。 茶色は下地が錆びたということだと思いますが、 下地は何色が良いのでしょうか? 実際の戦車の下地色が分かればよいのでしょうが、それは調べられないですよね? 戦車に用いられる材料は大体これだから、この色が無難という感じでも構いません。 戦車の下地色について、ご解答をよろしくお願い致します。
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そこら辺にある鉄工所で作ってる鉄骨の柱やタンク(と言っても戦車の事ではない)を見ればわかると思いますが、普通大型の鉄製構造物は下地として赤茶色の防錆塗料が塗られてます。 これは日本だけに限らず他国でもだいたい同じ色で、戦車に限らず艦艇の喫水線下に塗られる物と同じです。 実際、第二次大戦中のドイツ軍戦車の三色迷彩のレッドブラウンは、他のダークイエロー、ダークグリーンと違い、製造段階で塗られた防錆塗料そのものの色です。 新品の戦車も実際の戦闘を経験すると当然汚れてきますし、路面からの小石等の跳ね返り、戦闘時受けた砲弾の破片、小銃弾等で塗装が剥がれ、要所要所で下地が出てきます。 これがチッピングなのですが、上塗り塗装だけが剥がれた箇所は下地の防錆塗装面が出て、より深い傷の場合は下地塗装も剥がれ金属表面が出てきます。 そのため上塗り塗装だけが剥がれた箇所は防錆塗装の赤茶色面、傷が深くて防錆塗料も剥がれなおかつ傷が新しい箇所は金属地の色の銀色(と言うか戦車はだいたい高張力鋼で作られているので灰鉄色) 金属面が出て時間の経っている箇所は金属表面が錆びて錆び色になります。 また製造されて時間の経っている戦車は途中で色替えされていること(初期のフィールドグレー単色からダークイエロー単色や三色迷彩などに)もありますから、そういった戦車の表面の塗色が剥がれると初期の塗装色が出てくる箇所もあります。 それ以外にも、車体のチッピングだけでなく、泥や土、オイルの垂れ等の汚れ、排ガスや砲口の煤煙による黒ずみ、場合によっては血糊等の汚れがついている場合もよります。 模型の塗装の時って、それに関係する資料ばかり見てしまいがちですが、一見戦車とは全く関係のない物を観察することによって思いがけなく参考になることも多々ありますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とても詳しく丁寧に教えていただき、嬉しい限りです。 下地色の件以外にも、色々と勉強になります。 チッピングだけでなく、様々な汚れや傷などを表現して、 リアルな戦車模型を製作したいと思います。 丁寧なご回答を本当にありがとうございました。