> 一つ疑問なのですが、このような簡単な攻撃方法があるのならばなぜ大企業を相手にたくさんされていないのでしょうか?
コスパが悪いからでしょう。
BGP-4プロトコルを使って経路情報を流すには、まずAS番号を取得し、どこかのISPとIXもしくは専用線で接続し、経路情報の交換を行う契約を結び、相互のルータに経路情報の交換を行う相手の情報を登録するという手順を踏まなければいけません。
この手続きの過程で相手の審査もされますから、容易に準備することはできません。
また、BGP-4自体には受け入れた経路情報の正当性を確認する手段は用意されていませんが、ISPのネットワーク運用を行っている部門では経路情報の増減等を監視しているので、不審な変化を見つけたら一時的に経路情報の交換を停止する等の対応を行います。
これは、悪意を持って行われる行為を監視するだけでは無く、設定ミスなどの過失でネットワークに混乱をきたすのを防ぐためのモノです。
なので、現実には費用や手間の問題だったり、ネットワーク監視による不正発覚があるので長期間に渡ってネットワークをジャックする事は困難でしょう。
過去に全く例が無い訳ではなく、数時間インターネットの通信が混乱したケースがありますが、監視によって発見されるため世界中に経路情報が拡散する前にブロックされ、米国内だけとか欧州内だけといった一部地域の混乱で済んでます。
お礼
解答ありがとうございます。一つ疑問なのですが、このような簡単な攻撃方法があるのならばなぜ大企業を相手にたくさんされていないのでしょうか?例えばyoutubeのアドレスを解決して、不法にこれらのグローバルなIPをマシンにつけて経路広告をする詐欺ASが大量に出現しないのは何故なのかが気になります。