他の方が書いていないことを補足すれば、外部からフィジカル専門コーチを招いてフィジカルを強化したというのも大きかったようです。
外国人選手は体格の良さと力の強さを前面に出して腕っぷしの強さでガンガン押してくるプレースタイルですよね。これに対して日本人選手が露骨に力負けしていたので、そうしないように肉体面を強化したのです。
「外部から専門コーチを招聘した」というのが画期的だったようです。ご存知のように、日本の柔道界というのは非常に排他的です。セクハラ騒動なんかがあったときも、外部委員会に「自浄作用がない」といわれていながらも「ああそうッスか。まあ外部の人になんといわれようと関係ないッスから」って露骨な態度でしたよね。肉体改造のために外部からコーチを招聘するのも一苦労だったということなのでしょう。
そしてそのフィジカルコーチがテレビの取材に笑いながら答えていましたが、専門家からいわせると、日本の柔道選手の肉体というのは「アスリートとしては弱い」といわれるほどひどかったそうです。ある日本代表選手が懸垂が1回もできなかったと聞いたときは私もちょっと驚きましたね。あれだけの肉体を持っているのですから、我々一般人よりかは力が強いですが、アスリートとして考えると懸垂が1回もできないなんてありえないレベルです。
その肉体改造があって、外国人選手に力で揺さぶられても対抗できる力を持てるようになったという側面もあるようです。
まあはっきりいうと、世界のJUDOに対して日本の柔道はいかにも時代遅れですね。ある評論家は「今のJUDOは異種格闘技戦になっている」といっていましたが、そういう時代の流れの中で講道館柔道にこだわってばかりだとそりゃ世界に通用しなくなるってもんだと思います。
お礼
外部コーチの功績も大きかったのですね