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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ピアノの講師の方や音大生の方教えてください。)

ピアノの講師・音大生に質問:バッハのアンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳の「マーチ」についての疑問

このQ&Aのポイント
  • ピアノの講師や音大生の方に質問です。バッハのアンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳の「マーチ」という曲の練習中に悩んでいます。特に9小節目がうまく弾けません。質問を4つ用意しましたので、アドバイスをお願いします。
  • 質問1:出だしのラはアウフタクトなので小さめの音で弾きますか?
  • 質問2:この曲は弱起の曲ですか?

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

Q1とQ2は関連するので、まとめて回答します。「アウフタクト」という言葉はドイツ語ですが、タクトは「小節」にあたります。西洋音楽では、1小節の中の拍に強拍と弱拍の区別があります。4拍子の場合は、3拍目も「やや強め」になるので、「中強拍」と呼ばれます。2拍子なら、|強-弱|強-弱|、3拍子なら|強-弱-弱|強-弱-弱|、4拍子なら|強-弱-中強-弱|強-弱-中強-弱|の繰り返しです。ある小節の第1拍目から見て、その前の小節の弱拍をアウフタクトというのですが、これはもともと音楽用語ではなくて、詩のリズムの用語です。そういう拍から開始する曲を弱起の曲と言いますが、もうすこし大ざっぱに、強拍が欠ける不完全な小節で始まる曲を弱起と呼ぶと考えてもよいです。この曲の場合は、御自身でお書きのように弱起の曲であり、出だしのラはアウフタクトです。弱拍なので、そのあとの小節第1拍のレよりは少し弱めに弾きます。 Q3 弱起というのは、曲の始まり方のことだけを言うので、この部分の指使いを決めるのに弱起の曲であるかどうかは関係がありません。このラの連続の個所には、唯一正しい指使いというのはなく、人によって、また演奏解釈によって変わってきます。|ラ・ララララララ|ラ・ミ・ラ|に対応する指使いとして、個人的には|1・313131|5・2・1|を勧めます。Youtubeにはプロフェッショナルな演奏が出ていませんが、|1・333333|3・1・2|というような指使いの人が多いです。テンポがそれほど速くないので、反復音を同じ指で弾くことはできますし、プロでもそういう指使いにする場合もありますが、その場合は|1・333333|5・2・1|の方がいいと思います(チェンバロとピアノでも違うと思います)。どちらか弾きやすいと思う指使いを使ってください。 Q4 これも、正解はありません。お使いの楽譜には、スタッカートやスラーが書いてありますが、オリジナルの楽譜には何も書いてありません。この時代は、そういう記号をほとんど書かなかったのです。また、当時はピアノはなかったわけですが、それを現代のピアノで弾く場合はいろいろな工夫が必要で、ピアニストはみな自分で研究して、自分なりの答えを見つけます。初心者には無理なため、スタッカートやスラーを書き加えた楽譜がいろいろ出ています。こういうものを教育版と呼び、プロが考えて校訂しているのですが、これも校訂者によって違う解釈になります。この場合はマーチなので、左手の4分音符は基本的にノンレガート+マルカート(一つ一つの音を強めにはっきり)でいいですが、右手のメロディーに合わせて、2拍目と3拍目をレガートにするという考え方もあります。つまり、レはノンレガートで少し切って、ソ→ファをレガート、ファのあとで少し切って、ミもノンレガートという具合です。「レソファミ」が2回続いた後の「ファレドラ」は全部ノンレガートでよいでしょう。このように、小節によって変化を付けることもできます。ただ、書き込みのある楽譜を使っていらっしゃるようですし、自分で考えるのも大変だと思うので、スラーが書いてない場所は大体ノンレガート気味に、という考え方でよいと思いますよ。

xX_ruslana_xX
質問者

お礼

返信おくれてすみませんです。 やはり出だしは小節第1拍のレよりは少し弱めに弾きます。 指使いですが|1・313131|5・2・1|は思いつきませんでした。 マルカート(一つ一つの音を強めにはっきり)初めて知りました。ちょっとピアノ教室行ったほうがいいみたいです。 詳しくありがとうございました。

xX_ruslana_xX
質問者

補足

アンナ・マグダレーナのための音楽帳ですが、これってバッハが奥さん(アンナ・マグダレーナ)に書いた曲らしいですが「僕が愛をこめて書いたよ」的ではなく「単なる奥さんの鍵盤楽器練習用」として書いた曲集と解釈していいのでしょうかね~~? 忙しかったらスルーしてくださいね・・。ちょっと気になったもので・・

その他の回答 (1)

回答No.2

「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」という日本語訳が一部出回っていると思いますが、これは正しくはないです。通常は「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」となっていますが、こう呼ばれている楽譜集は2巻あります。1722年の第1巻の方は、「Clavier-Büchlein vor Anna Magdalena Bachin」と表紙に書かれていますが、vorは「~の前に(ある)」という意味の前置詞で、「~のため」にという意味ではありません。Bachinのinは、女性を表す語尾です(現在は使われません)。綴じられた楽譜ではなく、25枚48ページ分の楽譜がバラバラに入ったファイルのようなものです。その多くが散逸し、断片的にしか残っていません。当初は、第2巻と同じくらいの楽譜が収録されていたと推測されていますが、かなり早い時期に散逸したようです。たぶん、第1巻同様、息子たちも含めた、家族全員の練習のために書きとめられたものとも考えられますが、『フランス組曲』の初期の手稿や断片が含まれていることから、バッハが作曲やスケッチ(構想を断片的にメモすること)に使ったとも考えられています。 1725年の第2巻は、表紙に、 Anna Magdal. Bach 1725 とだけ金文字で押印されており、J.S.バッハ自身が書き込んだのは数曲で、大部分はアンナ・マグダレーナ自身が書いたものです。ですので、アンナ・マグダレーナの「ため」のものではなく、アンナ・マグダレーナに「よる」ものいえます。バッハ以外のほかの作曲家の曲も含まれており、やはりおもに息子たちの練習用に集められた曲集といえますが、のちにまとまられた重要な作品、『ゴールトベルク変奏曲』や『平均律クラヴィア曲集』『パルティータ』などの一部のも含まれていますし、この『マーチ』も、J.S.バッハではなく、息子のカール・フォリップ・エマヌエル・バッハの作品なので、特定の目的のためのものというよりは、その時々に必要なものをファイルしていったものとも考えられます。 ******************* アウフタクトについて、念のために一点補足しておきますが、アウフタクトならいつでも弱く弾くということではありません。この曲の冒頭の場合はそれでいいのですが、アクセントの置き方にはフレーズの分け方やアーティキュレーション(レガートとかスタッカートなどのニュアンス)も関係します。たとえば、アウフタクトの音が、そのあとの小節の第1拍の音より高く、二つの音がスラーで結ばれてレガートで弾くことを指定している場合などは、アウフタクトの方にアクセントがあります。あるいは、二つが同じ高さの音で、タイでむすばれて「シンコペーション」のリズムになっている場合も、アウフタクトの方にアクセントが付きます。

xX_ruslana_xX
質問者

お礼

詳しい回答 凄くためになります。 そういえばTastenkasten_さんはドイツ語が得意なんですよね!?!? 以前の回答でそんな記憶があります。 >息子たちも含めた、家族全員の練習のために書きとめられたものとも考えられます やはりそうでしたか・・・・。 >大部分はアンナ・マグダレーナ自身が書いたものです。 え~~??彼女は作曲もしてたのですか~~??宮廷ソプラノ歌手らしかったですが・・作曲までしてたんですね~~? 今回も勉強になりました。こういうの知ってて演奏するほうが楽しいですよね?アウフタクトに関しても了解です。 ありがとうございました。楽しかったです・・。

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