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映画『love letter』で
今更ながらの質問なのですが、映画『love letter』で、渡辺さんは今は道路となっている住所に最初手紙を送ったのに、なぜ別人の藤井樹さんの現在の住所に届いたのでしょうか。そこのところの説明があったのに見逃してしまったのかもしれませんが、確か、手紙を送った場所にいってみようと訪れた時は、最初道路の場所にたどりつき「ここよね。」と言っていたのに、その後すぐ別人の藤井樹さんの家を訪れる場面に変わってたような気がするのです。 ご存じの方、教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
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念のため、この回答はネタバレになりますので、この映画を見る予定のある人は、そのつもりで読んでください。 そんなに不思議に思わなかったけどなと思い、よく思い出してみました。 ここはわざと説明せずに、しかし、若干の伏線は入れているので、勘の鋭い人やこういうものを見慣れた人にとっては何か気づくようにしておいた上で、手紙を送った人(渡辺博子)とよく似た人=もう1人の藤井樹がいたというシーンに結び付けるのです。 振り返ってみましょう。 まず、博子は死んだ恋人(藤井樹)の家で、樹の母と思い出話をします。 その中で、博子は樹が中学時代に小樽にいたこと、小樽にいたときの家は国道になって今はもうないことを知ります。 しかし、この時点で「国道になった今はもうない家の住所」は知りません。 で、藤井の母が席を外したときに、卒業アルバムを見ていた博子はその住所を調べることを思いつきました。卒業アルバムの巻末などにあるあの住所一覧です。(もっとも最近のアルバムはそんなのないかもしれないですね。昔はそうでした。) で、母が戻るまでにと急いで探し、藤井樹の欄を見つけて、(国道になっているはずの)住所を腕にメモしたわけです。 この時、藤井樹の住所が一瞬映りますが、勘のいい人が見たら、あるいは結末を知っている人が見たら、その前後にある名前に明らかな女名前があって不思議に思ったかもしれません。そうです。メモした住所は死んだ樹の住所=国道になったはずの住所ではなく、同姓同名で女性の藤井樹の住所なのです。 そうとは知らず、(国道になっているので届くはずもないと思って)藤井樹宛てに手紙を出します。それが届いてしまって、さらに返事が来るというのがこの映画の主題の1つです。 「なぜ存在しない家に手紙が届いたのか」 さて、博子はトヨエツとその住所の相手にゆくことになります。もちろん、住所としては返ってきた手紙を持っていくのですが、それを頼りに家を探そうとはしていません。 古い話でよく覚えていませんが、トヨエツと樹は友人で小樽では小樽時代の樹を知る別の友人とも会っています。映画の流れでは、その友人に案内されたとも手紙の住所を見てきたとも説明されていません。あえて映画を見ている人の誤解を誘おうとしているも言えます。 で、例の国道に着きます。そこで初めてトヨエツがもっともな疑問を抱きます。記憶ですからこんな感じのやりとりだったと思います。(通常国道そのものには住所が書いていないので、手紙の住所と国道の住所が一致しているのかどうかは地理不案内な人にはわかりません) 「なんでこの手紙が届いたのだろう。国道に例え住みついている人がいたとしても、郵便屋さんはその人に届けるわけないよな。なんでだと思う」 「国道に住んだら行けないから」 「ちゃうちゃう。たとえ国道に掘っ建て小屋を作って住んでる人がいたとしても、その人の名前が藤井さんじゃなければ郵便屋さんはその人に手紙を届けない」 で、二人してなぜだか悩むわけです。 で、急に別の藤井樹の家に着くわけです。映画ではこの間説明がありません。(国道の住所=手紙の住所とミスリードさせようとしたのだから当然とも言えます。) 実際の動きとしては、もう一度手紙の住所をよく見て、そこへ行ったら「藤井」という家が実際にあって、そこには「藤井樹」という人がいるらしいこともわかります。 ただ、映画中の人物は、この時点でもなぜ「国道の住所」が「(別人の)藤井樹の住所」にすり替わったのかは気づいていないということになります。 要するに、以下のような流れです。 ・博子は国道になっているはずの住所としてアルバムから別の樹の住所をメモした。 ・その別の住所の樹宛てに手紙を出したので、当然手紙は樹に届いた。 ・手紙を受け取った樹は面白半分に返事を書いた。 ・届かないはずの手紙が届いた博子は、その事実の理由を考えずにファンタジーとして受け取って、トヨエツに相談した。 ・トヨエツと小樽に行くことになった。小樽では樹の友人に会ったので、手紙を見ずに国道へ行った。 ・ようやく手紙の住所をちゃんと調べようと考え、手紙の住所の家に行き着いた。 まあ、この映画に限らず、映画というのはある意味ご都合主義的な部分があるので、手紙最初からの住所を探せばよかったのですが、あえてミスリードをさせたかったということでしょうね。
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早速ありがとうございました。 >同姓同名の女性が、発送先の住所の近くに実在したのです。手紙は、彼女に送られていました。 名前が一緒ならば、住所が違っていてもそちらに配達したということでしょうか。そんなことが普通あるのでしょうか。 >亡き藤井樹にこだわる博子を吹っ切らせるために、秋葉は小樽に誘います。住所の場所に行きます。確かに藤井の表札がありました。 ここも最初住所の場所にいったときは国道で家などなかったのです。そして国道に手紙を送っていたのね~などと言っているのに、次の瞬間、藤井という表札のある家の前にいるのです。それがなぜなのか、この間に何があったのか知りたいです。 よろしくお願いいたします。
お礼
いやぁ~。非常によくわかりました。 特に >・博子は国道になっているはずの住所としてアルバムから別の樹の住所をメモした。 の部分を読み取れていなかったことで、 >・ようやく手紙の住所をちゃんと調べようと考え、手紙の住所の家に行き着いた。 にも考えが至っていなかったです。 この疑問にはもう回答がつかないと思っていたので、今は、博子と同じようなうれしさがあります。(笑) ご回答いただきありがとうございました。