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ハゲイトウの種や苗が見当たらない
- 近所のお店ではハゲイトウの種や苗を見つけることができません。
- ケイトウ類の栽培は難しいのでしょうか。
- 身近な場所で手に入らない派手な大ぶりのハゲイトウを植えたいと思っています。
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以前生花店 に勤めていたものです。 簡単に言えば、「現在は大輪の系統は人気が無いので、店に置いても売れ残るから最初から仕入れない」んですよ・・・。 ケイトウ自体の栽培はそれほど難しくはありません。そして生け花用の切り花の物はトサカケイトウなら目立つ赤い色と花の形が面白いので好まれて今でも普通に花屋で売られています。 でも、生け花を行う方以外には近年はあまり人気が無い様で種子から育てる人は少なくなり、この花が好きな人は自分の家で採れる種子から育てるので、過去私が店に勤める前からに種子を購入していた大きな店の何処でも(都会の大きな店でも)日本で昔から見るケイトウの特徴を持つ種子は売られていませんでした・・・。今はトサカケイトウやハゲイトウよりも先が尖る様な穂の系統の物が多く好まれるようです。茎一本に大振りの花一つが付く物よりも、枝分かれし各枝に小さ目の花が付く系統の物が多いと感じます。 ハゲイトウで葉の模様が派手なものは、今では日本でより外国での方が好まれるようで、以前外国の種苗会社の通販会社のカタログの画像で見たことがあります。 種子の仕入れは店の買い取りなので、売れ残ってもメーカーへの返品が効きません。これだと売れ残れば残るほど店の損ですよね? よほど大きな店で無い限りはほとんどの花屋さんで経営は決して楽ではないので、その地域一体で人気があったり、雑誌などで紹介され流行しはじめている花や品種の種子は必ず毎年仕入れ品ぞろえが良いのですが、前年仕入れても売れ残りが目立った物はもう仕入れません。そういう方法でなるべく売れ残らない様にと調節しています。 でも、花屋さんで種子が売られているのでしたら、店員さんに「探している花が有るのですが、種子の取り寄せが可能ですか?」と聞いてみて下さい。すべての店では無いのですが取り寄せて下さる場合もありますよ。 もし可能な店なら種子のメーカーの写真入りカタログを出してきて確認してくれ、まだメーカーで扱っているのなら取り寄せてくれることもあります。そのお店でたった一袋しか買わない場合は無理な事もありますが、私がよく行うように「聞くときに、すでにその場で購入するつもりの種子袋をいくつか持ちながら店員さんに聞いてみる」と良いかもしれません。 確実に入手するなら今は通販で購入するのが早いです。以前は国内の種苗会社の花の種子のカタログに載っていた記憶がありますが、現在は私には解りません・・・。 インターネット通販で購入するのが手っ取り早いと思います。置いていれば種子だけを数袋購入するなら封筒で郵送してくれる店もありますし、店によっては代引きでの支払いが可能な所もあります。 試しに、「ハゲイトウ 種子 販売」とかで画像検索してみて下さい。画像が沢山ヒットします。その中から自分が欲しいケイトウに似た物の画像をクリックすると販売しているお店のホームページに移れますし、そのお店の注文方法や発送方法に納得がいかなければその種子袋に書かれている品種名で検索し直してみると、その種子を扱っている店だけがヒットしますので、その数件のシステムを充分にご確認の上(最近は詐欺目的で、既存する店のページをコピーしてインターネット上にあげている偽サイトなどもあるそうなので、必ず事業者の電話番号がちゃんと書かれているかを確認の事)ご注文なさってください。 実物の特徴が咲いてみないと解らない・確実にあるかが解らないけれど、もし有れば安価で入手できる方法もあります。 インターネット上には「植物交換掲示板」を持つサイトがいくつかあります。そういうサイトで「昔ながらの大輪咲きのケイトウやハゲイトウの種子を譲って下さい」と投稿すると(わけて貰いたいと思う種子数も書く事)と投稿すると、ご自分の家で育てていて種子の余剰がある人が見ていればいくらかわけて下さる事があります。 いくつか類似サイトがありますが、なるべく最近まで頻繁に利用されている様なサイトに投稿してください。中には更新が止まっていてほぼ現在は利用されていない所もあって、そういう所ではいくら待っても反響が無い事もあります・・・。 ただし、いっぺんに同じ内容で何か所もの掲示板へ投稿する事はご遠慮下さい。これは「マルチポスト」というインターネット上のマナー違反となります・・・。 「譲ってもいいよ」とお返事があれば大抵は少額で譲っていただきますが、自分が持っている花の種子を投稿の時にいくつか提示しておくと交換になる事もあります。譲っていただくときはお互いフリーメールで連絡し身元を保証する目的でも事前に住所を知らせ合っておいて、送料負担のうえで50~100円くらいをお礼としてお相手の指定する口座に振り込む事が多いですが、場合によっては切手をお金の代わりに使い郵送する事もあります(お礼又は手数料と言う形。金額については必ず相手と交渉の事)、種子だと交換の場合は差額が出ない様に知らせ合って送り合えば良いだけです。サイトによってはコミュニティーに入会する必要がありますが無料の所も多く、栽培上の質問掲示板などもあり便利です。私も某サイトのコミニュティーに入会し利用させていただいて、自分でなかなか入手できない物を探したり余剰を手放したい時に利用していますが、よっぽど珍しい物で無いかぎりは花好きな方であれば誰かが申し出てくれますし、誰かが貰って下さいます。 ただし、貰ったそのものやそれが増えたのをオークションなどに出品したりの販売は禁止されている場合がありますし、時々独特な考えの方やマナーの悪い方に当たってしまい輸送方法で手間取ったり、入金が無いなどでトラブルになる場合もありますが・・・。 それと、あまり知られていませんがトサカケイトウの種子なら簡単な入手方法(ただし発芽率不明)があります。 私が勤めていた店は生け花用の切り花も仕入れていたので茎一本に咲く大輪咲きの切り花もよく扱っていましたが、切り花の中に時々種子付きのままのが混ざっているんです。 お近くに大きなお花屋さんがあれば、他の切り花数本と共にそういう「種子付きケイトウ」を選んで買ってくると言う手もあります。 ケイトウの花に種子が付く時期にお店に「トサカケイトウの大輪咲きの切り花もあるか、置いていれば一本いくらくらいか?」と電話で問い合わせてみて有るならお店で実物を見せて貰い、「花の下に黒い種子の付いてるのがあれば、それを使うと面白いので」と理由を付けて2~3本選び、他の切り花と一緒に買って来て家で種子を採って乾燥させ花は飾って楽しめば良いのです。生産者によっては箱詰めする前に種子を採ってしまう場合もあるでしょうが、私の居た店に入荷した物は必ず数本くらい混ざっていました。ケイトウの場合は花弁が散りにくく茎を痛めにくいので「ケイトウは自分で好きなのを選んでも良いか?」聞いてみて許可が下りれば種子付きの物だけを自分で選ぶのも良いかもしれません。 花は美しさの基準が年代により変わり流行り廃りの激しい物も多いです。ご自分好みの物がいつまでお店で売られているかは解りません。中にはほんの1~2年売られただけで以降ほとんどお店で売られなくなる物も結構あり、私も2~3種そういうものがあって探す事10年以上、ようやく見つけたと言う物も・・・。 もし入手できて今年花を咲かすことが出来た時は、ハゲイトウとトサカケイトウは交雑しないようになるべく離して植えて育て、最低でも2~3本を立派に咲いているのを選んで種子採り用株に残しておいて種子を採取、保存して蒔き時にご自分の所で毎年蒔いて育てていけるようになさると良いです。そして数年たって余剰種子が出たら、上記の植物交換掲示板などでお譲りや交換に出してみて下さい。あなたの様に昔ながらのケイトウの種子を探している人や、興味を持って「栽培してみたい」と思う人が居るかもしれませんから・・・。 ただケイトウに限らず、植物の品種の中には「品種登録」されている場合もあるので植物の譲渡の場合には事前にインターネットで確認の上投稿(農林水産省の品種登録ホームページに登録の検索が出来るページがあります)、もし登録品種だった場合には決して譲渡せずにご自分でだけ栽培してお楽しみ下さいね。 品種登録と言うのは植物の特許や著作権の様なもので、法律で権利者の許可なくの譲渡(たとえ無料でも)・販売や増殖が禁止されています。ただ、増殖は販売や譲渡目的では無く正「規品を入手した人が自分の家での維持目的で必要最低限だけを殖やす」のなら(ただし種子で殖やすと自家受粉でも品種名が名乗れなくなるものもあります)法律には抵触しないと判断して下さる権利者もおられるようです。
お礼
ありがとうございました。 納得のいく回答をお寄せいただき感謝します。