視能訓練士です。
個人眼科では、まだまだ視能訓練士を置く施設は少ないのが現実(視能訓練士自体がまだ全国で5,000人程度しかいませんので)ですが、子供の斜視や弱視を良く勉強し、経験されている眼科医であれば、特に心配は無いと思います。ですが、詳細な検査(両眼視機能のチェック等)は眼科医が時間を割いてすることは難しいですので、そういった面を考えると、視能訓練士を置いていて、しかも斜視・弱視の専門外来をしているような施設であれば、ある程度じっくりと子供さんの状態の検査と治療が可能ではあると思います。
お子さんの検査結果では、遠視性の不同視弱視ですので、斜視の心配や両眼視機能のチェックも今後必要と思われます。アイパッチは必ず医師の指導通りに行って頂かなくてはいけません。勝手に治療を中断されるとお子さんには一生弱視を残してしまい、お子さんの将来の可能性を削ることになります。年齢的にも弱視治療は最後のチャンスに近くなってきています。(視力発達は8歳頃までで停止してしまいます)両眼視機能(同時視、融像、立体視)がない場合は特に注意して治療に専念して頂かなくてはいけません。
2回の検査が必要ということですが、初診時は大きな病院では診察が始まる時間によっては、サイプレジンによる散瞳・屈折検査の時間が取れないために、まずはミドリンにより短時間で散瞳させてとりあえず眼底に異常がないかをチェックし、改めて早めの時間帯に予約を取ってサイプレジン点眼を行い、調節麻痺状態での屈折度数をチェックするというのでしょう。ただ、サイプレジンによっても調節麻痺が十分でないと思われるお子さんについてはアトロピンという最も強力な調節麻痺剤を使用して屈折検査をさせていただくこともあります。
なぜ2度も?と思われるでしょうが、他施設でのデータの再確認の意味でもやはり避けては通れません。今治療を受けられている眼科で、お子さんに斜視がないかどうかの相談をされても良いと思いますし、しばらくは通われて様子を診てもらっても良いとは思いますが、ご心配のようでしたら、やはり視能訓練士のいる施設での屈折検査、斜視検査を受けられる方が良いでしょう。
お礼
本当に 心強い回答ありがとうございます。 訓練士の方からのアドバイス 分からなかったことが 霧が晴れるように 明確に理解できました。 今後とも この掲示板を通じて 教えていただければ 嬉しく思います。本当に感謝します。
補足
7月3日 眼科で眼鏡の処方を頂きました R SPH +0,50P L SHP +4,00 PD54 斜視はわずかに とのことでした 眼鏡は木曜日に出来て 金曜日に眼科に行くことになっています。そのとき 斜視のことは確認します。 ほかに聞いておいたほうが良いと 思われることがありましたら 教えてください。 あと 訓練士のいる病院にかかるのは 日をおかないほうが良いですか。チャンスが最後なら なお急ぐべきですか。次から次への質問ばかりで すみません。お願いします。