初めまして。拙い知見と経験からですがよろしくお願いします。
>タフソーラーに、寿命があるとネットでありました。・・・
これは、同様の質問が多々あり、かつ太陽発電だから電池交換不要と解釈されてしまう事から、不良品?の意見も出たものです。
★結論からですが、太陽パネル等より発電した電力を蓄える蓄電池(2次電池・キャパシタとも呼ぶ)の寿命によって、ソーラー発電の時計の作動に影響を及ぼす事があると、Casio自身も解説しています。
(過去メンテナンス及びキャパシタ含めたオーバーホールのサイクルについて、Casio(G-SHOCK・デジタル)他3針等でのタイプも含め各メーカーに問い合わせたことがあります)。
仮にタフソーラーで他に寿命があると言えば、ベルトやプロテクター等の外装品(樹脂類)の劣化(温度・紫外線などにより加水分解する、ベタベタとか割れるとか)です。これは寿命とも言えますが『経年劣化』に属します。
そして『2次電池・キャパシタ』は消耗部品でもあります。
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以下稚拙ながら解説を・・・
一番はキャパシタの劣化(特に充電状態がゼロになると作動状況に戻すまでに時間がかかるだけでなく劣化が早まる傾向)。
使用環境条件にもよるのですが、だいたいどのメーカーもアバウト6年前後あたりか・・・と見ているそうです。
(3針多針式や電波時計含め昨年~今年、各社調べ、”アバウトで” または ”推奨” として回答を得ました。Casioも6年程度が目安との事(使用環境条件により差が生じるのは当然として))。
針式の場合はそれにステップモーターからの駆動歯車(輪列と呼ぶ)の作動油の汚れ・乾き・劣化によって、駆動系全体の作動抵抗ロスに繋がり、電力消費が多くなる→ステップモーターやそれを作動させる電源(ここではキャパシタ)への負担が多くなることで、本来の作動にならなくなる事が生じます。
実際はもっと長持ちする場合もありますし、6年以下で劣化も当然あり得ます。でも、これは不良ではなく、使われ方と『2次電池・キャパシタ』も『消耗品』であることです。
現代のキャパシタは過去に比べ大変性能が良くなっています。でも各時計のモジュール(機械部分)でメーカー毎に設計されている専用部品のため、一般のボタン電池の様に市販されません(時計店でも入手できない、メーカー送りでメンテナンス)。
電池交換だけなら・・・とも考えられますが、Casioとしては、電池交換するのに裏蓋をあける→ビスやパッキン等防水機能に関する消耗部品の交換で本来カタログの機能を維持する(保証する)ことをオーバーホールのベースとしてますので、その時計にあった専用のキャパシタ交換とともに年月でゴム・樹脂類が劣化するのでそれも同時に交換し機能を満足させる・・・とする考えと方針になります。
これはCasioに限らずSEIKO他どのメーカーも一緒です。先日SEIKOに出した修理の時計(趣味の時計ですが)で、自動巻きで発電する”キネティック”のキャパシタが交換されて帰ってきました。
もちろんメーカーも交換の判断基準をもって行っているのですが、私論、タフソーラーに寿命があるというより、その中の蓄電池・キャパシタに先ずは寿命があることです。
そのうえでタフソーラーに寿命があるとするならば、使用条件・環境によって”液晶が劣化して見にくくなる”、”ライトが切れる(つかない)”または基盤自体が劣化で正常作動しなくなる、Casioのタフソーラー等の”樹脂ボディ/・ベルトの樹脂は必ず劣化する” 等となります。でもこの部分はタフソーラーに限らずデジタル表示の時計、樹脂ボディの時計には必ず起こりうる現象と存じます。
長文愚答ですが参考になれれば幸いです。m(__)m
お礼
長文ありがとうございました。 大変詳しく、そして分かりやすい説明ありがとうございます。 これからG-shockを購入するときに参考にさせて頂きます!