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ショックアブソーバの寿命について

TEINの車高調を入れたのですが、 TEINだからというわけではなく、 ショックは大体の目安として1年か2年使うと「抜ける」 と言われました。 つまり収束が悪くなったり乗り心地が悪くなったりすると。 ショックアブソーバの中に入っているものは 何が多いのでしょうか?油、空気、ガス・・・ 「抜ける」とはこれらが外に漏れるということでしょうか。 気体であれば車検は目視程度でしょうから 分かりませんよね。 皆さん、何をもって寿命(替え時・オーバーホール) と判断しますか?

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noname#12265
noname#12265
回答No.2

 クルマの設計屋(専門は懸架装置)です、が、ダンパは部品メーカさんに作ってもらうだけなので、専門家とゆぅよりは経験者という事で御願い致します。 >ショックアブソーバの中に入っているものは >何が多いのでしょうか?  油だけ、或いは油とガス(不活性ガス)ですが、殆どが油です。 >「抜ける」とはこれらが外に漏れるという >ことでしょうか。  外に洩れた状態は、かなり重症です。  ダンパ(ショックアブソーバと呼ばれる部品は、単体ではSHOCK=衝撃をABSORB=吸収する機能はありません。あくまでも減衰=DUMPINGをコントロールする装置なので、DUMPER=ダンパが正しい名称です)は、簡単に申しますと注射器のような構造です。  注射器はシリンダとピストンからなっており、このピストンが高い機密性を持っていて、ピストンより上には輸液を漏らしませんが、ダンパではピストンに細い穴やミゾがあり、ほんのちょっとだけピストンより上に液を漏らします。  注射器のピストンを強く押すと、シリンダ低部の穴から輸液が出ますが、この穴が無いダンパでは、液体が行き場を失いピストンの小さい穴からピストン上部に逃げます。この時、ピストンの穴が十分小さければ、穴を通る液体が抵抗を発生し、ピストンを強く押してもゆっくり下がるだけ、になります。  このメカニズムがダンパの原理で、ピストンの穴を液体(クルマのダンパの場合はオイル)が通過する時に発生する抵抗力が『減衰力』です。  ダンパが抜ける、とはこの穴(ピストンスピードによって減衰力を調節する為に、複雑なバルブ構造になっています)やピストン~シリンダ内面間のシールが磨耗やオイルの昇温などによって壊れ、またオイルが劣化して粘度が落ち、オイルがピストンの上下に移動し放題になってしまった状態を指します。(この状態では、当然設計通りの減衰力が出ません。)  これが、ダンパが抜けた状態です。いわゆる内部リークが発生している状態で、外にオイルもナニも洩れてなくても、スカスカになっています。 >皆さん、何をもって寿命(替え時・オーバーホール) >と判断しますか?  こればかりは『抜けたとき』としか回答しよぅがありません。  ダンパの耐久性は、普段走行している路面にかなり依存しているんですが・・・・自動車メーカ設定の(ノーマルの)ダンパであればかなり持ちますし、また一部の『スポーツショック』の様にある日突然抜けるワケでもないので、更に判り難いかもしれません。  さて、ついでに。  ダンパの良/不良は、上述致しました内部のシールやバルブの時間耐久性が判断基準の一つとなっています。  ワタシが知る限り、この部分での耐久性は国内某最大手メーカがブッチ切りの最高で、外国製も含めた他社製を大きく引き離しています。  『スポーツショック』『レース用ショック』の製造でかなり有名なメーカ製でも、この点はどぅにもなっていません。高価なスポーツ用ダンパの中には1万kmという情けない走行距離で抜けてしまうモノもありますが、大体は内部のシール性能自体に問題がある様です。(ワタシが何の制約もナシにスポーツカーを設計するとしたら、この某国内最大手メーカのダンパと、あとは・・・そのライバルたる某大手メーカの2社のダンパしか使いたくありません。  ダンパは、サスペンションのチューニングに於いて重要な役割を果たしています。クルマを設計している側にしますと設計段階での性能をなるべく維持して欲しいので、1万や2万kmで抜けるダンパなどは、どれほど市場で人気があってもとても採用する気にはなれません。)

sakocchi
質問者

お礼

お礼が遅くなりして、申し訳ありません。 車の設計屋さんですか! 質問の内容に対する適切な回答、 また詳しい説明ありがとうございます。 ダンパの性能も大切ですけど、 一般庶民にとっては工賃のかかるダンパは 耐久性も選定の大きな要素になりますね。 オーバーホールにしても、 今付いているのを外して、 また付け直さなくてはならないし・・。 大変参考になりました。 ありがとうございました。

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その他の回答 (2)

  • goosn
  • ベストアンサー率21% (5/23)
回答No.3

#2さんが詳しく書いている通り、オイル粘度が変化してダンピング能力が落ちてくることが”抜ける”ということです。 オイル漏れのような破損以外の替え時判断は個人差によると思いますが、個人的には下記2点が替え時と思います。 1.ピッチングが大きくなったと感じ始めたとき 2.走り味に飽きたとき 私の場合は過去3回替えていますが、1.5~2.5万キロ程度です。

sakocchi
質問者

お礼

個人で感じ方の違いがあるので 替え時ってやはり難しいですね。 過去3回も替えられてるとは・・スゴイ。 お金がもたないなぁ。。。 トータルで20万円前後ですよね。 年間2万km弱走るので辛い・・・。 参考になりました。 ありがとうございます。

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回答No.1

通常はアブソーバよりも、スプリングの方が先に 負荷のために、縮んでしまうものなのですが、 時折、無理な取り付け方のために、アブソーバが こじったようになってしまっていて、そのために ピストンが変形して動きが悪くなったり、あるいは シールが損傷して、内部のオイルが漏れることがあります。 アブソーバは内部のオイル室を、弁をもったピストンが 車体の上下に合わせて動くために、オイルの圧力で 動きを抑える働きをして、車体を安定させます。 従って、内部のオイルが流出して来てしまったら シール材の損傷か、弁の異常が考えられます。 しかし、オーバーホールで直すことは可能です。 また、内部のオイルも発熱を繰り返すため、 経年変化で劣化することもありえます。 そうなると、内部の気圧の変化のために、オイルに 気泡が発生して、膨張のために車体を安定して 動きを抑えることが出来なくなってしまいます。 こうなると、オイルを交換しなくてはなりません。 ネジレによる変形以外ならば、オーバーホールだけで 充分、長期にわたって使用することは可能です。 ただしその工賃は、一本当たり2万円ほどになりますので、 修理か交換かを、考えて選択することになります。 また、ノーマルのアブソーバなら、わざわざ修理するより 新品に交換した方が、普通は安く済んでしまうものです。 ちなみに車高調のスプリングは、ノーマルスプリングの たいたい半分ほどの走行で、ヘタリが来ますので、 およそ2~3万kmぐらいが寿命だと思います。 車体が徐々に沈み始めたとか、段差の乗り越えなどで、 直接的な衝撃を感じるようになったら、そろそろ スプリングが寿命だと思ってください。 そのまま走行を続けると、アブソーバの方までも 痛めてしまうことになります。

sakocchi
質問者

お礼

結局、「抜ける」というのは、 漏れたときだけをそう呼ぶのでしょうか。。 収束が悪くなってきたのは アブソーバが悪くなってきたってことですよね? スプリングも2~3万kmですか。 あまり持ちませんね。。。 単品で替えるというのは工賃がかかるので 考えてません。高い!。。。 ありがとうございました。

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