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妄想・願望、八方塞がり普天間基地問題の今後の展望は
- 普天間基地を名護市辺野古沖に移設する計画をめぐって、政府と沖縄県&県民との対立が深まっている。
- 日米安保体制の堅持と中国の覇権主義の拡大への対応としての米軍基地は重要だが、県民は基地負担の大きさや環境破壊に反対している。
- 展望としては、利害の多い問題であるため工事の強制代執行や利権による決定は問題解決にはならず、より優れた方針が求められる。
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質問者が選んだベストアンサー
まずもって確認しなければならないのは、尖閣諸島や沖縄はアメリカ領なのかということです。アメリカ政府は尖閣諸島問題について一貫して「日中の二国間問題であり、干渉する立場ではない」と関わることを必死で避けています。だから中国はガンガン強気で仕掛けているのです。 もし仮に辺野古基地を可及的かつ速やかに建設したとしても「基地を作りましたよ!これで尖閣諸島も安心ですよね!」といっても「は?いつウチがそこの島を守るっていったっけ?」っていわれてしまえばそれまでです。「約束が違げえぞ!」と怒っても、「違うっていわれても・・・なーんも約束してないじゃん?」といわれりゃそれまでです。 ここに限らず、辺野古問題を語る人はどうして辺野古と尖閣諸島問題が繋げられるのかって思うのですよ。自衛隊基地じゃないんですよ、米軍基地であり、米軍は尖閣諸島を守ってあげるなんてことはひっとことも言ってないのですよ。 だいたい、対中国防衛を考えるならまず自衛隊を南西方面に配備するのが順番じゃないですか。もちろん国としてもそういう方針で、奄美諸島に基地ができるのはほぼ確定。他に石垣島に一部部隊を駐屯したり、宮古島近くの下地島空港にF-15を配備する計画もあります。 でもね。でもねでもねでもねなんですよ。沖縄の人にとって米軍以上に大嫌いなのは、そう、【日本軍】なんです。「まーた沖縄戦をやるのか!」っていわれたら、言い返せないじゃないですか、私たち本土人は。「だけどこのままじゃ沖縄が中国領になっちゃうよ!」っていっても、「沖縄戦で沖縄人は9万人も死んだ!」といわれたらもう黙るしかなくなります。 だからね、最終的にはたぶん辺野古問題も強制執行とかそういうことになるのだろうけれど、それで失うものは決して少なくないと思いますよ。ちょっと極論だけど、仮に辺野古に海兵隊基地を移設できなくても、その代わりに石垣島や下地島空港に戦闘機を配備できるようになれば国防上は悪い取引ではないですよ。だっていくら石垣島や下地島の基地が小規模といっても、「我が国の軍隊」と「外国軍」じゃまるで話が違うじゃないですか。 辺野古建設に積極的な人たちは米軍を過大に頼りすぎです。「しょせん外国軍」であるということを忘れてはいけません。他人の国の領土を必死に守る軍隊なんて、世界中のどこにもないですよ。
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- nankaiporks
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まず、安保の中身で、何かあれば米軍が助けてくれるということはありません。 安保の中身はm、何かあればまず自衛隊がなんとかしろ!米軍は情報提供と後方支援しかしてくれません。 ここが国民には知らされず、戦争法案賛成者が騙されてる要因の一つです。 一応、尖閣は日本領土とアメリカは認めていますが、尖閣が襲われても米軍は動きません。 また、海兵隊はそういう部隊でもありません。 昨今、機密文書が出て、辺野古の基地に関してもアメリカとの密約があったという。 沖縄返還でそういう裏取引をしてきたということです。 アメリカ側としても軍事予算を縮小したい。 お金も出してくれる日本は渡りに船だということです。 しかし、退役軍人たちが、辺野古の基地建設に反対し始めました。 辺野古周辺はアメリカも認める自然保護地域です。 それを破壊するのはやめようと反対派デモにも加わってるそうです。 自民党も裏取引がある、ゼネコンに利益をもたらさないといけないから、強引な建設をしてるのです。 よく自民信者は安保がどうとか日米での対等な立場になったとかで戦争法案を支持しますが、対等ならばなぜ思いやり予算をやめないの?しかも増額してるんですよ。 利権関係も、おそらく辺野古周辺の土地をゼネコンが買いあさってたとも聞きます。 また、辺野古の住民が基地建設を以前に承認してたともありますが、恒久的な基地を承認したわけでもないし。 もはや辺野古の基地に関して、自民信者の論理は破綻してると思いますよ。 それで建設やむなしって…。 米軍が沖縄を押さえておきたいのは、アジアに睨みを利かせたいのもあるでしょうが、何かあった時に日本を攻撃できる拠点としてですよ。 手のひら返して敵対するのは、アメリカの常套手段ですし。 海兵隊の基地なら長崎あたりが合理的なはずなのに、沖縄に固執するのもおかしいでしょ。 ま、沖縄の一部の人からすれば、雇用の問題もあるかもしれませんが。 テレビ報道で辺野古の人が基地賛成と言ってるシーンもありますが、本当は騙された!と思ってると思いますよ。 もう一度言いますが、安保の中身は、米軍は何かあった時に何もしない、ということです。 そんなことも知らずに、軽々に沖縄や戦争法案賛成などいうべきではないと思いますよ。
お礼
ご回答を賜りまして誠にありがとうございます。 詳細かつ丁寧な考察・分析・解説で、見解の差異は別として、分かりやすく大変参考になりました、心より感謝とお礼を申し上げます。 >安保の中身で、何かあれば米軍が助けてくれるということはありません。 安保の中身はm、何かあればまず自衛隊がなんとかしろ!米軍は情報提供と後方支援しかしてくれません。 一方的な決めつけだと思います。 また米軍の存在自体が抑止力や情報の共有、共同訓練による備えとなっているのでは? 何よりも尖閣を東シナ海の主権を、北方領土のような状況にしてはならないと思います。 >ここが国民には知らされず、戦争法案賛成者が騙されてる要因の一つです。 一応、尖閣は日本領土とアメリカは認めていますが、尖閣が襲われても米軍は動きません。 戦争抑止法案であり、自前自己完結の国防軍でない自衛隊の活動範囲や行動規範であり、暴走防止の規約、盾としての機能の確認と手入れによる使うことのないことが重要だがいざ国難、外交や経済交流とシステムアップした脅威&干渉へのカウンター体制に隙を見せないための備えだと思います。 >海兵隊はそういう部隊でもありません。 昨今、機密文書が出て、辺野古の基地に関してもアメリカとの密約があったという。 沖縄返還でそういう裏取引をしてきたということです。 アメリカ側としても軍事予算を縮小したい。 お金も出してくれる日本は渡りに船だということです。 海兵隊だけで期待や要請に万全でないことは確かであり、陸海空やエージェンシ・情報戦における日米の信頼関係と協調協力・覚悟が不可欠だと思います。 >しかし、退役軍人たちが、辺野古の基地建設に反対し始めました。 辺野古周辺はアメリカも認める自然保護地域です。 それを破壊するのはやめようと反対派デモにも加わってるそうです。 大切な視点であり難しい選択と判断ですが・・・ そこに優先順位や主権・国民・領土のファンダメンタルズとしての安保問題と実効あらしめる法整備や予算的裏付けと装備訓練使命感の要素が加わり問題を複雑に見解の差異を生じさせるのだと思います。 以下の内容は、本質問から発展した多くの要素や見解、様々な立場からのアドバイスや問題提起を含んでおり、個々の議論は規約にも反することにつながりかねず、簡単に断じられないと思いますので省略します。 ご回答ありがとうございました。
お礼
ご回答を賜りまして誠にありがとうございます。 詳細かつ丁寧な考察・分析・解説で、見解の差異は別として、分かりやすく大変参考になりました、心より感謝とお礼を申し上げます。 >まずもって確認しなければならないのは、尖閣諸島や沖縄はアメリカ領なのかということです。アメリカ政府は尖閣諸島問題について一貫して「日中の二国間問題であり、干渉する立場ではない」と関わることを必死で避けています。だから中国はガンガン強気で仕掛けているのです。 日本の領土であり、そこに国の存立基盤である大事な主権が存在します。 その大事な領土や主権を守り侵されないための日米安保条約であり・ガイドラインで双務的に分担、責任を共有しているのだと思います。 米軍基地を駆逐するように撤収させ今日の中国の威圧的進出に苦しむフイリピンの教訓を肝に銘じたいと思います。 また在韓米軍の存在があっての北朝鮮の脅威からの抑止効果、中国との隷属にならない外交・経済関係を構築している韓国の現実に思いを至らす必要があるのでは・・・ >もし仮に辺野古基地を可及的かつ速やかに建設したとしても「基地を作りましたよ!これで尖閣諸島も安心ですよね!」といっても「は?いつウチがそこの島を守るっていったっけ?」っていわれてしまえばそれまでです。「約束が違げえぞ!」と怒っても、「違うっていわれても・・・なーんも約束してないじゃん?」といわれりゃそれまでです。 歴代の米国大統領の日米安保の発言、米軍や軍属家族の存在する脅威に対する対応、自由な市場や航行への妨害に対しての断固たる姿勢は、そこに米軍が任務と責任をもって存在している限り軽視放擲はしないと思考します。 さらに視点を変えれば(ヤマトンチュウの心苦しく勝手な言い分かもしれないが)敗戦、まして地上戦の上に多大な犠牲と悲劇があり、占領されていた経緯、さらには平和的に変換された稀有な事例とはいえ、敗戦や占領の負の遺産という現実がある。 戦後の混乱、冷戦下の米軍の都合という背景もあって、日本の共産化への防衛と領土的野心の中ソの脅威や侵略への対応に米軍基地が残った経緯を考えた場合、簡単に米軍の不要論や出て行け的な発想言動、憲法&予算上の制約制限の多い自衛隊への過大な押し付け、依存や無理強いは現実的ではない。 原点、世界一危険な基地と言われる普天間基地の移設は周辺住民だけでなく沖縄県民並びに日本国民の悲願でもある。 多大な基地負担を抱ていただいてる面は申し訳ないが、その負担軽減と危険性の迅速な処理を希求しながらも、平時の備え、脅威の現実化の前に抑止するのが国防の要諦という原理原則と位置づけもある。 それでも、 在日アメリカ軍専用施設の74%が沖縄県に集中している現状について、翁長知事は、繰り返し沖縄の基地負担を全国で分かち合ってほしいと訴える一方、政府も、基地負担の軽減には積極的に取り組む姿勢を示しています。 防衛予算の5兆円越えや伸びの問題もあり、簡単に肩代わりや基地の受け入れに賛同する地域もないのが現実である。 沖縄県にアメリカ軍基地が集中している現状をどう考え、「基地負担の軽減」のためにはどうすれば良いのか、何が必要だと考えますか? その中に、総論賛成各論反対、我欲やエゴの問題があり、過去~現在~将来の方向付けは合意形成は簡単にはいかない。 あちら立てればこちら立たず、相手があることであり、まさに八方ふさがりの迷路の構図です。