kesuです。
めまいは、他人にはわかってもらえずつらい思いをされている方はおおいですね。
めまいがして、病院に行たとうかがいました。
あの、内科ですか?脳外科ですか?耳鼻科ですか?
行った科により診断が大きく違うのがめまいです。
(というといろいろな科の先生からおしかりをうけそうですが・・・私の主観としては、めまいというとすぐメニエル病という内科のせんせいがおおいです)
めまいにも、末梢性、中枢性があります。
中枢性は、ダラダラ続くふらふら感ともにしびれるとか、麻痺とか言う症状があります。
私は耳鼻科が専門なので、末梢性めまい、特にメニエール病を中心にします。
まず、メニエール病は、回転性めまい(ぐるぐるまわります)のほかに、難聴、耳が詰まった感じ、耳鳴り、が、よくある症状です。症状は3日から1週間続き、繰り返すことが多いです。吐き気は、目が回ったことによる随伴症状です。
原因は、内耳のリンパ液がたまりすぎる、内リンパ水腫という、状態によりおこります。
そのため、治療は、余分な水分を排出させるような利尿剤が予防薬として用いられることが多いですね。
一番よく使われているのがイソバイドという水薬です。
酸っぱくて、甘くて苦いという強烈な味ですが、主成分が、糖分(体に吸収しない)デスので、副作用は少ないです。(まずさによる食欲不振、尿ので出すぎによる、体液の電解質バランスの崩れが、まれにありますが・・・)
めまいがでているときはめまい止めの、内服や、注射をもちいます。
治療や検査は主に耳鼻科でおこなっています。
耳に、冷水や温水(施設により冷風、温風ということもあります)をいれて人工的にめまいを起こし、刺激に対する反応を見ます。
ほかにもいろいろ検査をしますが、クスリをつかったりしないので、体には負担はかかりません。(子供も妊婦もお年寄りもオッケーです)
詳しくはなすと、きりがないですが・・・
メニエール病の場合、命には関わりません。ですから、つらいですが、めまいが起こった場合は、とにかく安静にして、部屋を暗くしてください。それで少しは楽になります。あわてて動くとそれこそ転倒したりして、危険です。(怪我したりする方がたいへんです)
動けるときは病院に行って点滴を受けると回復は早くなることが多いです。
やはり、誘因はストレスですね。(誘因です、原因ではないです)50年ほど前は、メニエール病と言えば、学会で発表するほど珍しいですが、ストレスの多いいまでは末梢性のめまいの一番多い疾患がメニエール病と言われています。(良性発作性頭位性めまいという病気も多いですが、これはめまいの持続時間がせいぜい1分以内です)働き盛りのねんだいにおおいですね。
ただ、気をつけなくてはいけないことは、めまい発作を繰り返すたびに難聴が進む方が多いので、やはり、耳鼻科で聴力のチェックは必要かと思います。
病院といいましても、地域にもよりますが、関東でしたら、埼玉の、二木めまいクリニックの二木先生(たしか、埼玉だと思います)札幌でしたら、琴似の山崎先生、北陸でしたら富山医科薬科大学、福井でしたら、黒川先生ですね。(主観がはいっているし、地域的に偏りがあるのはご容赦ください)
ただ、札幌の内科の先生が、抗ウイルス剤でめまいが治るとおっしゃってるHPがありますが、確かにそういうめまいもありますが、(ウイルスによるバランスの神経の炎症、前庭神経炎とか)それだけではないというのが耳鼻科医の見解です。
とにかく、そのめまいが本当にメニエル病か?ということをはっきりさせて、治療方針を立てると良いと思います。めまいするときだけだらだらと、対症療法をしても、つらいと思います。
睡眠不足、ストレス、つかれ、それと、刺激物(辛すぎるもの、コーヒー、塩分・・)を避け、めまいがしたときは
けして無理をせず安静にしてください。
少しでもご参考になればうれしいです。
お礼
とても分かりやすく説明して下さってありがとうございました。彼女の場合、最初に受診した耳鼻科でメニエールと診断されたそうですが、難聴の症状はなく、現在検査中の病院は「ホルモンバランスの乱れか自律神経失調性の疑いもある」と言われたそうです。まだはっきりとした結果は出ていませんが... 昨夜、足ツボマッサージをしてみたらホルモンやストレスのツボで非常に痛がり、後は随分楽になったと言ってました。 検査結果が出るまでは、kesuさんのアドバイスにもあったように刺激物は摂らない様勧めるつもりです。本当にありがとうございました。