容疑者を中国で拘束できなかったのは誰のヘマ
日系ブラジル人の関与が疑われている准看護師殺人事件について、なぜ中国当局へ引き渡してしまったのか、ということに絞ってお尋ねします。
上海の日本総領事館に本人自ら出頭してきたということは、少なくとも旅券の不正取得は認めているのでしょうし、もしかしたら既に殺人についても観念してゲロしているかも知れませんし、日本としては 「単に旅券の問題で日本に迷惑をかけた人」 ではなく、重要参考人だから絶対に手放してはいけなかった(変な言い方ですけど)存在だと思います。
何より本人が 「このまま中国にいても自分が困る。中国当局に捕まるくらいなら、日本に名乗り出て(ある意味)保護してもらおう」 と日本側に協力的(?)だったわけです。ブラジルに帰りたいならブラジル大使館・領事館に駆け込んだでしょうし(中国にもきっとあるでしょう)。
本人にとっては、「ブラジルに強制送還されれば、少なくとも殺人についての追及は軽くなる」 という計算もあったはずなのに、なぜ日本側に出頭したのか、という謎はとりあえず横へ置いておきます(たぶん日本育ちで日本語しかしゃべれないとかでしょう)。
私が知りたいのは、日本総領事館は「中国国外」だから、
中国の「治安当局」 も公館の中のことには口出せないはず
で、女にとっては「安全地帯」だったはずなのに、
日本側はなぜみすみす中国に引き渡してしまったのか、
ということです。結局ブラジルに返されて代理処罰でも遺族に大きな不満を残すことになりかねない可能性が高まっていますよね。
「中国へ渡った」 とわかった時点で(某テレビ局も情報をつかんでいましたから)日本警察は、
「絶対中国へは渡すな」
と日本の総力を挙げて(大げさ?)公館にも周知徹底すべきだったんじゃないですか? それに、出頭してきた直後には日本にも外務省を通じて即座に 「女を見つけた!」 と連絡が入ったはずですし。
警察はやるべきことをやっていたのに、総領事館が、
「中国にとっても不法入国者だし、中国と もめたくない から」
「国籍が日本じゃないから、保護できない」 と、
殺人の重要参考人(まだ容疑者とは言われていないですね)を手放してしまった、と考えるのが普通でしょうか。
でも「旅券が不正取得だ・故人の名の物だから、持参者は本人ではない」 という建前があっても、それについて日本で取り調べるまでは、「一応日本の旅券を持っている日系人」 という相手だったはずです。
日本が公館内にある意味「かくまって」もおかしくないんじゃないですか?
日本としては真実を明らかにしたいし、遺族の無念も晴らしたいわけですし。。。
まあ、かなり無理して良い方に解釈するなら、一度は 「中国国外」である日本公館に入ってきて 「日本に煮るなり焼くなりする権利があった」けど、中国が追いかけてきてやあやあうるさいもんだからメンツを立てるために、「じゃあ必ず後で、ブラジルではなく我が国(日本)に引き渡してくださいよ」 という 密約付き でいったん手放した、ということでしょうかねぇ。
日本の在外公館は昔から基本的に 「他国籍の亡命者を受け入れない。すぐに追い出す」 とは聞いたことがあります。しかし今回の事件の場合、
ブラジルへ送られて日本が直接捜査・処罰できないとなれば、かなりの批判を浴びるのではないですか??
現時点では皆あまり批判していないですね。mass gomi が gomi なのは昔からですが。
容疑者を中国で(日本が)拘束・軟禁・身柄を確保・保護できなかったのは 誰のヘマ なのでしょう。
補足
私は中国共産党批判投稿を10回以上していますが、中国旅行は控えるべきでしょうか?・・・