- ベストアンサー
どっちが舞台後方でどっちが舞台前方
観客から見て、手前と奥、どっちが舞台前方でどっちが舞台後方でしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
【「客席側を前方」、「奥側を後方」と呼んでいる人がいますが、・・・】 できれば、良くお読み下さい。 客席に向き合っている、客席から最も遠い一番奥まった壁(または幕)を 「ホリゾント」と言い、 自分の顔が客席側からステージ中央に向いている場合の手前側、つまり、 客席に最も近いステージ上の端の付近を「舞台面(ぶたいつら)」と呼びます。 また、 舞台面側に対してホリゾント側を「奥(おく)」、 ホリゾント側に対して舞台面側を「前(まえ)」と呼びます。 ですからステージ上の最も客席側で行われる演技を「前芝居」と呼んだりします。 ご質問の、「前方」「後方」についてですが、 俯瞰的にステージのどのあたりを差し示したいか、であれば “前側”(客席に近いあたり)、“奥側”(客席から遠いあたり)という言い方をしますし、 役者が演技上どちらに進むかを指示したい場合には(役者がどちらを向いていようと)、 その役者の「前方(後方)に一歩進め」という言い方をします。 【ですから、】 舞台の、前方・後方は、 話者(演出者等)がどの方向を向いているか、または、 聞き手(役者等)がどの方向を向いているか、によって決まることになります。 東西南北のように客観的な方向としては、特定できないのではないでしょうか。 尚、【よく似たことを言っているブログが公開されています】ので、 参考までに、下に引用とURLを挙げておきます。 この書き手の方は、「客席側を前方」、「奥側を後方」と呼んでいるようですが、 しかし、これは舞台上から客席に向いた場合のことと思われ、 客席から舞台に向いている場合もそう言えるのかどうかは不明です。 〈以下引用です〉 『舞台の左右を上・下(かみ・しも)と呼ぶのに対して、 舞台の前方を舞台面(ぶたいっつら)、後方を舞台奥(ぶたいおく)と呼びます。 (中略) ベテラン俳優でさえ、間違えてしまうことがあります。 「前後左右」という、普段使いの言葉が入り交じり、 ちょっと複雑になるからです。 (中略) 「(役者は)一歩奥へ」と言われたら、舞台奥へ一歩進みますが、 「一歩前へ」と言われた場合は、その時の体の方向を基準に、一歩前へ動きます。 (中略) 前後左右は体の向きに対して使われ、 上・下・面・奥は、建築物内部の位置関係を示すときに使われるのです。』 (以下略) 《 http://www.moon-light.ne.jp/termi-nology/meaning/tsura.htm 》 参照URL上のブログで確認できます。 (上の引用自体は、細かい部分の省略や、引用者個人の書き換えを含みます)
お礼
"舞台の、前方・後方は、 話者(演出者等)がどの方向を向いているか、または、 聞き手(役者等)がどの方向を向いているか、によって決まることになります。 東西南北のように客観的な方向としては、特定できないのではないでしょうか。" "前後左右は体の向きに対して使われ、 上・下・面・奥は、建築物内部の位置関係を示すときに使われるのです。" 大変詳しい説明ありがとうございます。