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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:(別質問)ショパンスケルツォ2番)

ショパンスケルツォ2番の第2メロディーの冒頭について

このQ&Aのポイント
  • ショパンスケルツォ2番の第2メロディーの冒頭について質問があります。
  • Youtubeで聴くと、付点がついていないようですが、手書きの楽譜では付点が読めるか読めないかの状態です。
  • 楽譜の引用元としては、以下のサイトが参考になります。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

こんにちは。 結論から先に言いますと、付点はありません。 ペトルッチの楽譜サイトは便利なので私も時々参照しますが、ここに出ているのは著作権が切れた古い楽譜のみなので、その点注意が必要です。 ショパンの楽譜の校訂には昔からたくさんの問題があります。出版時の手稿の読み違いだけでなく、弟子による異なる写本の存在、そして、一度完成した曲にショパン自身が何度も手を加えたという事情が、校訂作業を困難にしています。ペトルッチに出ているものは、どれもまだ研究が進んでいない時代のものです。 画像で添付なさっている楽譜は、ヘルマン・ショルツ校訂によるペータース版です。この中間部のテーマの、付点がついたりつかなかったりする類似の小節は全部で8カ所ありますが、ショルツはすべて付点をつけて統一してしまっています。これは、この版にしか見られない形です。こういうものは、昔あった「実用版」というような種類のもので、校訂の正確さはありません。今日ではまず問題にされない版です。似たような個所で付点をつけたりつけなかったりしているのは、作曲上の工夫で、必然性があってしていることなので、このような改変は許されません。 ペトルッチには、ほかにブライトコプフ&ヘルテル社版、クッラーク版、ミクリ版が出ていますが、いずれもこの小節には付点はなく、ペトルッチに出ていない古い出版譜でも同様です。また、お手持ちのパデレフスキー版には付点があるとお書きになっていますが、無いはずです。私も昔から使っていますので、その個所の写真を添付します(265~268小節、32ページ)。中間部は265小節目から始まりますが、今問題になっているのは268小節目です。このテーマは366小節から再び出てきますが、268小節目に対応するか所は369小節目で、ここは付点があります。再現されるところで、変化をつけるために、わざとリズムを変えています。この箇所と混同されていないでしょうか。 もう一つ添付されている手書きの楽譜は、書誌情報をよく御覧になればわかりますが、ショパンの手稿ではなく、ショパンの友人だった作曲家・ピアニストのユリアン・フォンタナが、ショパンの原稿を筆写したものです。パデレフスキー版の巻頭に出ているショパンの手稿の写真と比べればわかりますが、ト音記号の形や符尾の書き方が違います。しかし、写本としてはかなり信頼できるものです。「手書きの楽譜ですと、付点が読めるか読めないかの状態のようです」とお書きになっていますが、明らかに付点は書いてありません。一拍目の付点は、2分音符につけられたものです。2拍目の「レ」の4分音符には付点はついていません。うっすらと影のように見えるのは、裏のページに書いた音符が透けて見えているものです。これも、もう一度画像に添付します。 動画はすべて確認しましたが、プロから学習者まで混ざっているので、参考になるものとならないものがあります。5番目、9番目、10番目のものは、プロのピアニストです。 パデレフスキー版もすでに古くなっており、ヘンレ版、ウィーン原典版などが出たあと、現在最も新しいのは、ポーランドから出ているエキエル版というものです。9番目の動画は、クリスティアン・ツィメルマンの演奏ですが、比較的古い録画で、エキエル版が出る前のものです。しかしほかの演奏でも、付点の付き方は、フォンタナの写本やパデレフスキー版と一致していますので、これが正しい形と思います。 一応、全部の個所での付点のあるなしを整理しておきます。 中間部テーマ 1回目 268 付点なし 272 付点あり 288 付点なし 292 付点あり 中間部テーマ 2回目 369 付点あり 373 付点あり 390 付点あり 394 付点なし 作曲上の考え方としては、1回目は「付点なし→付点あり」のパターンで統一してあり、2回目は、付点のみで統一してあります。最後の394小節目だけ付点がないのは、次の小節の1拍目に前打音がついているからです。この394小節目にも付点をつけてある版がいくつか存在しますが、誤りと考えてよいでしょう。 なお、もう一件出されている御質問の件ですが、JASRACのサイトは、5月1~7日までメンテナンス作業のため閲覧ができず、エラーと出るので、確認できませんでした。ネット上では見つけることができなそうですが、一つだけ可能性のあるものがありますので、のちほど投稿しておきます。

ymda
質問者

お礼

実は、当初のピアノの先生から、複数の楽譜を見せられて 「付点ありがただしい」ってことで、教えられて 25年間頭の中で記憶しているままです。。。(言い換えれば、頭が固くなってしまっている) ※当時は、全音の楽譜で、付点ありのものでした。 >動画はすべて確認しましたが、プロから学習者まで混ざっているので こちらは、あくまで楽譜の信ぴょう性の観点から、無作為にいろいろな所から引用したものです。 他にも、個人宅で演奏しているのも確認したのですが、こちらは付点なしで、 別の国外にあったものが、付点があったようでした。 https://youtu.be/s6iX18wQAvI?t=396 特に、その部分を主張しているものではないのですが、 公開Youtubeレッスンで相当気になってしまったものもあり、改めて(数十年ぶりに)悩みが出てしまいました。 ※一応、編曲をしていることになるので、どのリズムを参考にしようがよさそうですが、 原曲を知っていなければ、やはり気になってしまいますので・・ あとは、悪い言い方になってしまうのですが、筆写した楽譜も、付点部分が 若干読みづらくて、「どっちについているのですか?」という感じもします。 リズムを考えると、8分音譜がないわけですので、「付点なし」が正解にはなってしまうのですが・・・ このあたりも、当時のものを正確に再現しずらくしたのがあるかもしれませんね。 ありがとうございます。

ymda
質問者

補足

補足になりますが、実楽譜は先のようにあるのですが、DTMに入力する上で (全部音は覚えているものの)確認のために、著作権の切れた楽譜を使って入力しています。 ですが、実際は、頭に5年近くかけて叩かれた内容のほうのが、強く印象に残ってしまうものも、あります。

その他の回答 (1)

回答No.2

No.1です。一点、訂正があります。 「394小節目だけ付点がないのは、次の小節の1拍目に前打音がついているから」と書きましたが、後続の小節に前打音がある箇所はほかにもありました。394小節目に付点が付いていない理由は、後続の小節で8分音符が連続していることです。この形はここ一か所しかありません。