下記、箇条書きにて。。。
・ノロウイルスは生活排水や不衛生なドブ等、水を経路にして海に流れ込みます。
これらのウイルスは湾等の海流の少ない場所に留まり易い傾向があります。
・貝類は海水と一緒にプランクトンを捕食し、水を排出します。
この際、水にノロウイルスがいた場合、内臓に蓄積し、
何年も蓄積を続けた結果、ノロウイルスの濃度が高くなります。
・カキは山からの栄養豊富な水が留まり易い湾の中で養殖される事が多く、
その際に前述のウイルスがいた場合に体内でウイルスを蓄積してしまいます。
・カキ以外の貝は加熱して食べる事(アサリやシジミなど)、
内臓は取り外すこと(ホタテ、赤貝、ホッキなど)が多く
ノロウイルスが蓄積された内臓を生で食べる事は稀です。
が、一方カキは内臓に旨みがある事、冬場生で食べる事が増える事から
カキを感染源としてノロウイルスが蔓延する傾向が他に比べ強くあります。
・ちなみに生食可能なカキはノロウイルスの溜まりにくい湾よりも、
海流の強くウイルスの溜まり難い沖の方で育てられています。
その上で一定の水質検査基準をクリアしている事が前提となりますが、
山からの養分が多い水の流入が少なく、良質のプランクトンを
たっぷり食べている湾内のカキとは旨み等、質が異なります。
カキを食べる際は十分に加熱をしてお召し上がり下さい。