このような質問では、対象者(子供さん)の年齢及びこれまでの接種歴(時期)が解らないと適切に応えられませんので、追加情報をお願いします。とりあえず、「標準的な接種時期」に該当されていると仮定してご説明します。
まず、ネット等で調べるなら、情報の日付が重要です。今年2015年になってからの情報でないといけません。2014年末に三種混合DTPは国内販売が終了したからです。現時点では、希望しても特別な手順を経ないとDTPは接種できません。
つまり、現時点では基本的に四種混合DPT-IPVを接種することになります。
お子さんの場合に注意して頂きたいのは、経口生ポリオを2回接種済み(完了)とのことで、予防接種法による定期接種(無料接種)では本来は三種混合を接種すべきとされていたケースだと言うことです。従って、事前に自治体に四種混合DPT-IPV接種で無料になることを確認された方が無難です。(この時期ですから、あなたご自身が連絡されなくても、医療機関が確認済みと思われますが。)
自治体によっては、三種混合DPTのみしか認めないケースも有り得ます。その際は、前述の特別な手順をドクターから自治体に要請してもらい三種混合を入手するか、任意接種(自費)で四種混合を接種することになります。
医学・免疫学の理屈を付言します。
・三種混合の成分(破傷風、ジフテリア、百日咳)への免疫は、3回+1回で基礎免疫が成立する。
・ポリオの免疫は、生ポリオなら日本では2回で基礎免疫成立とされている。(世界標準では3回必要)
・不活化ポリオIPVでは、4回で基礎免疫が成立。
・生ポリオと不活化ポリオの組み合わせは、多くのバリエーションがあり国によっても標準パターンが異なる。
・お子さんの場合に、四種混合を使うと生ポリオ2回+不活化ポリオ1回のパターンで、日本では標準パターンではないが、医学的には全く問題ない。個人的には免疫獲得率から言えばむしろ望ましいと考えます。
自治体の理解が問題ですから、お早目に接種医療機関に連絡され、ドクターとよく相談ください。