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WAISの結果について
数年前にWAISを受けましたが、結果の説明が曖昧だったため、よくわかりませんでした いまさらですが、教えていただけると嬉しいです 言語性80 動作性94 全検査85 言語理解80 知覚統合89 作動記憶81 処理速度110 単語5 類似6 知識8 理解8 算数7 数唱7 語音7 配列8 完成8 積木7 行列10 符号13 記号11 組合7 ちなみに発達障害を疑い、検査をうけました よろしくお願い致します
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22151341さん、こんにちは。 心理士をしています。 数年前に受検された結果ということですから、現在は、多少異なっている可能性もありますし、また、本来は、検査場面でのご様子や、普段の生活、お仕事での状況も踏まえて解釈するものですが、今回は、あくまでも数値的な結果だけにもとづいて説明をします。 したがって、以下に書く内容は、22151341さんの特徴を正しく捉えていない可能性もありますから、ご自身でも以下の内容が、よく当てはまるものかどうかご検討ください。 当てはまるものが、22151341さんの特徴である可能性が高いものです。 受検されたのは、WAIS-IIIだと思いますが、この知能検査は、日本だけでなく、世界でもっともよく用いられている大人用の知能、認知能力の検査です。 ただし、発達障害の診断にはあくまでも、WAIS-IIIの結果は、参考資料として用いられますので、お示しになった結果から発達障害にあたるかということや、どの発達障害に該当するかは、分かりませんので、ご了解ください。 1.結果の見方 3つのIQと、言語理解~処理速度の4つの群指数の標準得点は、ある年齢のグループの中で平均的な成績を取ったとき、IQ(標準得点)=100となる、相対的な得点になっています。 IQ、標準得点ともに、80~89が「平均の下」、90~109が「平均」、110~119が「平均の上」の範囲とされます。 IQも、標準得点も、誤差範囲を考えて解釈する必要がありますが、煩雑になりますので、今回の説明では割愛します。 また、下位検査(単語以下のもの)は、言語性、動作性ともに、結果は評価点が用いられています。 この評価点は、ある年齢グループの中で平均的な成績の時に10になるよう得点化されており、7~12の範囲が「平均」とされています。 2.IQ 全検査IQ=85ですので、全体的な知能の高さは、「平均の下」になります。 ただし、言語性IQ=80と、動作性IQ=94との間には、有意差(統計学的に見て、意味のある差)が認められましたので、全検査IQの数値の信頼性は必ずしも高くはないことになります。 なお、言語性IQは、言語的な能力(言葉を用いて考える、言葉を理解し、言葉で表現する能力)や、学校で学ぶような知識の高さを表しています。 また、動作性IQは、視覚的な情報の処理能力や、視覚的(非言語的)な思考力、視覚-運動能力(視覚情報に基づいて操作をする能力)を示しています。 22151341さんは、動作性IQの方が高いので、視覚的な情報の処理能力や、視覚的(非言語的)な思考力、視覚-運動能力の方が、言語的な能力よりも優れていると考えられます。 3.群指数 言語理解から処理速度は、群指数といいます。 群指数は、言語性IQや、動作性IQよりも詳しい認知能力を測定しています。 ・⾔語理解……⾔語理解と⾔語表現の両⽅を含む、⾔語能⼒の⽔準、言語的な思考力の高さを⽰します。 ・知覚統合……視覚や、視覚運動に基づく知覚や認知能⼒。とくにものとものとの関係を捉えたり、細かい部分を全体にまとめて理解する能⼒、イメージを用いる思考能力を⽰します。 ・作動記憶……情報や、刺激を数秒~数分の短時間、記憶に留めておき、さらに、それらの情報に基づいて、計算や思考など⼼理的作業をする能⼒。ここでは、主に聴覚的な短期記憶に基づく。 ・処理速度……⼼理的作業のスピードや、視覚的な短期記憶、視覚的な作動記憶の能⼒を意味します。 22151341さんの群指数は、処理速度=110がもっとも高く、これは「平均の上」にあたる能力でした。 一方、言語理解=80、知覚統合=89、処理速度=81は、「平均の下」になりました。 この4つの群指数の間で統計学的な有意差を調べ、それをまとめますと次の式のようになります。 処理速度>知覚統合≒作動記憶≒言語理解 ≒は、数値的には違いがありますが、統計的有意差はないことを意味します。 つまり、処理速度がほかの3つよりも、有意に高かったということで、他の3つの間には有意差は認められませんでした。 22151341さんの場合、処理速度で測定しているような、⼼理的作業のスピードや、視覚的な短期記憶、視覚的な作動記憶の能⼒は、平均の上の高さがありましたが、それ以外の3つは、平均の下の能力であったとなります。 さらに、詳しいことは煩雑になりますので、省略しますが、下位検査の結果を見ますと、視覚的な情報に基づいて考える力(これは知覚統合の中に含まれるものです)は、平均的なものがありました。 このように、群指数の結果から見ますと、22151341さんの知的能力では、認知能力のバランスを欠くところがあるというのが、特徴であるといえます。 発達障害と診断される方の多くには、こうした認知能力のアンバランスが見られます。 ただし、初めに書きましたように、認知能力のアンバランスがあるからただちに発達障害であるとはいえませんし、どういうパターンのアンバランスがあるから、ある発達障害の診断が下されるということはありませんので、この点は正しくご理解ください。 4.日常生活における工夫 認知能力のアンバランスがある方は、けっこういらっしゃいます。 こういう場合、大切なことは、苦手なところを訓練によって克服しようとするのではなく、得意なところ、長所をうまく活かすことが大切となります。 22151341さんの場合、処理速度の高さをうまく活かして、日常生活がスムーズに行くようにとか、仕事においても、処理速度の高さを活かすことをお考えになるとよろしいでしょう。 視覚的な情報処理や、視覚的情報に基づいて考えること、視覚的な短期記憶が得意と考えられますので、言葉で説明を受けたり、言葉でコミュニケーションをするよりも、図やイラストを使う、見て分かるようにする、記憶も図やイラストを使ったり、見て覚えられるようにするなどが有効と思われます。 苦手なところは、このように視覚的な情報をうまく使うことでカバーすることをお考えになるとよろしいと思います。 いずれにしましても、短所を改善しようとしますと、相当の苦労が生じ、うまく行かず、自信や意欲を失う結果にもつながりかねませんので、あくまでも、ここで述べましたように、「長所を活用する」ということを第一になさってください。 また、最近、一般向けに、発達障害の特徴を説明したり、日常生活でどのような対応、工夫をしたらよいかを解説した本がたくさん出版されています。 大きな書店で、心理学や、健康、医学などの棚をご覧になると、たくさん並んでいると思います。 いくつか手にとってご覧になり、ご自身によく当てはまるもの、分かりやすいものをお読みになって、参考にされるとよろしいかと思います。 たとえば、次のような本を私は、よくこのサイトの質問者の方に紹介しています(ただし、これがベストであるという意味ではありません.あくまでも例として示しています)。 星野仁彦著:発達障害に気づかない大人たち<職場編>、祥伝社新書、\780+税 著者の星野先生は、精神科医ですが、ご自身がADHDでいらっしゃり、しかもそれをカミング・アウトしていらっしゃいます。 ご自身の体験や、診療経験から具体的な対処法を挙げていらっしゃいます。 以上、参考にして頂ければ幸いです。
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- vzb04330
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No.1です。 早速、お礼を書いて頂き、ありがとうございます。 言葉尻を捉えるようで大変申し訳ない気がするのですが、やはり意味合いが違いますので、少しだけ補足させていただきます。 「長所を伸ばす」と書いていらっしゃいましたが、そうではなく「長所を活用する」ことが大切になります。 22151341さんの場合、長所は、“処理速度”が測定している能力や、視覚情報に基づいて考える能力ですから(詳細は、先の回答をよくお読みいただければ、幸いです)、これらを活かして、新しいことを学んだり、日常生活、仕事がスムーズに行くような工夫をしていただくことが大切です。 ささいなことをくどく申し上げて、恐縮です。
お礼
とんでもございません… 何度もありがとうございます また質問させてもらうことがあるかもしれませんが、よろしくお願いします
お礼
ご回答、ほんとうにありがとうございました 少しすっきりできました 長所をのばしていけるように、努力しようとおもいます