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イスラム国問題で今年、来年に
イスラム国問題で今年、来年に第三次世界大戦が行われる可能性はどれぐらいですか?
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ウクライナ問題が世界大戦に拡大する恐れがないとお答えした者です。 ISの問題は、一摘まみの過激派の騒動です。 第一次大戦はオスマントルコからの独立を望んだバルカン諸国への支持、不支持に形を変えた、欧州諸国の植民地争奪戦という結果に終わりました。 第二次大戦も、世界制覇を目指すナチスドイツとファシズム・ムッソリーニの野望に日本が呼応し、反ファシズム戦争として「正義の連合諸国」が勝利する結果に終わりましたが、実質的には先進帝国主義と後発ファシズムの間の植民地争奪戦でした。 「アラブの春」は旧植民地宗主国の不当な経済支配の元での、非民主的独裁政権に反発するアラブ諸国民の「自由を求める闘い」でしたが、欧米の干渉の中で「宗教戦争」の様相を示しながらも、人権と自由を求める貧困層の勝利と「独裁の崩壊」の形で終息しつつあります。 「世界の憲兵」と称されたアメリカの勝手な戦争(イラク・アフガン侵攻)も、ベトナム戦争同様、米の敗北の色が濃厚です。帝国主義も終末を迎え始めている証拠に、オバマは『アメリカは世界の警察ではない』と表明せざるを得ませんでした。 ソ連が失敗したアフガン侵攻に、遠く離れたアメリカが勝利し得る根拠はありません。 「アラブの紛争はアラブ人同士の話し合い」で平和的に解決すべきです。 気に掛かるのはイスラエルの突出した「ユダヤ原理主義」です。パレスチナ自治政府の国連加入を承認して、イスラエルの侵略主義の手を縛る事こそ、「真のアラブの春」に繋がる国連諸国の、「国連憲章」に忠実な処し方でしょう。 ISが第三次世界大戦の火種になるとは、とても思えません。