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機械式時計のムーブメントについて
eposの3191とtissotのprs516のムーブメントのメリットとデメリットをどなたか教えてください。 Okwave2回目の利用です。 1回目に他の質問した時には【00700さん】が 、とても分かりやすく 回答くださったのですが、なぜかお礼のコメントが登録できなくなり、一旦退会して再登録しました。 もしかしたら、今回もお礼コメントを上手に送れないかもしれませんが、ベストアンサーボタンだけはクリックします! 宜しくお願い致します。
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はじめまして。拙い知見ですがよろしくお願いします。 参考写真とムーブメントから >Tissot PRS516 http://www.tissot.ch/products/tissot-prs-516-automatic-gent/T0444302605100.html http://akiyose.com/watch-repair/tissot-prs516.html (ETA Cal.2836-2) >epos 3191(旧型のようですネ。ノーマルなムーンフェイス窓) http://www.isozaki-tokei.com/epos_3191.htm (ETA Cal.2892A2) この二つの時計での対比、購入関連のお話を拝察し、ムーブメントもですがそれ以外の大事な価値判断基準やご自身の求める本来の姿があるのでは?と思いました。同じ機械式なのですがあまりに価格のみならずジャンルとテイスト違いすぎる・スペックなので・・・余計な話で恐縮ですが、後々購入後での印象もありますし(スミマセン) 閑話休題。 ・Cal.2836-2 http://www.eta.ch/index.php?id=56&L=2 28800ビート(8振動) 自動巻き3針センターセコンド 日付・曜日カレンダー 元々Cal.2801(手巻き)ですがに自動巻き機構(モジュール)を載せた丈夫さが特徴。日付付きが2824-2(これが3針センターセコンド日付付き自動巻きのベース)。ここから派生していきます。 ベースでも仕上げ含めCal.2892A2より簡素化されてる。後述のCal.2892との一番の差が手巻き機構(こちらが強い) 余談ですがSwatchのAUTOMATICも基本はこのタイプ(日付無しで仕上げ・材質他を簡素化・輪列等は同等、振動数を21600・6振動にしてる(Cal.2840)) 尚、eposのようにトリプルカレンダームーンフェイスを載せたタイプも別にあります。 モーリスラ・クロア(Cal.ML37)以前から採用。現行の例 http://www.maurice-lacroix.jp/WatchJp/EntryJp/Collection/masterpiece-3/Id/masterpiece_phases_de_lune-131.sls 他ではORIS:Artix コンプリケーション(今はセリタ:W 200ベースですが、これも元はETAのこのシリーズが生い立ち) ・Cal.2892A2 http://www.eta.ch/index.php?id=62&L=2 28800ビート(8振動) 自動巻き3針センターセコンド 日付カレンダー 自動巻き用として最初から設計。ETA社の代表的なムーブメント。ETA問題の立役者のムーブメントの一つと思ってます(そのくらい多くのメーカーで使用されています。もちろんメーカー個々の仕様もありますが)。 先ず厚さが薄い(3.6mm、2836は5.5mm) ゼンマイのトルクが強く当初から精度や追加機構を想定に入れてる。元々の3針・カレンダー付から、クロノメーター取得、ベースの上にモジュールとしてクロノグラフ、多機能カレンダームーンフェイス等を追加(2階立て構造とか言われる)できてメーカーの仕様に合わせバリエーションが多々です。ある意味ETAのメインムーブメントの一つ。 設計年代が比較的新しい(1980年代)で薄型。IWCや高級時計各社でも多々採用されてます(メーカー毎でパーツ材質、仕上げを変えたりしてる、フランク・ミュラーのようにローターをプラチナにするとかも)。 通説ですが手巻き機構が弱いとされてます。 (私的、手巻き作動でやられた経験はないですが話は時折聞いてます。また、古いモデルはゼンマイのトルクが高いので切れやすかったのも(90年代)。今手持ちはコレクションのオフ用(アイクポッド・アイソポッド・クロノメーター)ですが中古購入・メンテ後の長期使用でも大丈夫です(ぜんまいは未交換)。年代が新しいほどとっくにぜんまいの材質見直しされてるでしょう。私論ですが、基本的には初期からとうにダメ出しも終わったような、現代は安定してる定番ムーブメントと思います) 頑丈さでローコストのCal.2836-2、よりグレードが上でより精度と仕上げ、機能や厚さなどならばより設計が新しい自動巻き設計のCal.2892A2と思います。 ただ、もうこれらも実績が長く殆ど初期不良やトラブルは出尽くしてると思います。敢えて申すなら、メンテナンスをしっかり定期的にする事でしょうか・・・。一番この手でやるのはユーザーの扱いの悪さと(恥)言われることもありましたので・・・。 現実、今の各メーカー時計の多く、100万円クラス以下のETAムーブメントの多くがCal.2892A2(またそれベースで各メーカーでチューンしてる)。前記のネガティブも、まるっきりエボーシュ状態でも日々改善されて、個々時計メーカーの設計や思想が入ればさらに変わります。チョット高級な時計の多くの採用例がある意味、時勢と実力です(後はスイスの汎用ムーブメントとしてETA>セリタ)から。スイスの時計生産が基本分業制の歴史である事も起因してますネ。 尚、過去のオメガ・Cal.2500コーアクシャルのベースムーブメントにもなりました(コーアクシャルはあくまで脱進機のみ)。 ごくアバウトで、長文愚答ですが参考になれれば幸いです m(__)m
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- マレンヌ(@Marennes)
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NO.1です。補足追記でスミマセン。 >eposの3191とtissotのprs516のムーブメント デメリットより、ユーザーとして認識・周知する事があります。 先ず、この両者、前記に重なりますが、求める方向性が全く違います。 ・Tissot PRS516・・・スポーツ的(ドライビングウォッチ) ・epos 3191(複雑カレンダー機能を持つ古典的テイスト) 前記ではベースムーブメントの対比ですが、実際の使用では本来の相対比較よりも、別な時計としての見方と存じます。 それはeposが時計構造としてより複雑なトリプルカレンダームーンフェイスである事です。 ムーブメントのデメリットは機能に伴う扱い方次第とも私的強く思います。 カレンダー付時計の殆どには『カレンダー修正禁止時間帯』となる制限があります。大体は零時を基準に前後数時間がその禁止時間帯(メーカー・ムーブメントによる) 日付変更にあたりムーブメント側は零時前後でカレンダー機能を作動させる動きになります。この時不用意に調整すると、内部のカムや歯車等機構に悪影響を及ぼし最悪破損します。 構造が複雑なトリプルカレンダームーンフェイスではなおさらのこと。調整の際は取扱説明書に従い修正する事です。これで壊す例が多いと、私の場合所有時に時計師さんからもレクチャーを毎々受けました。古い時計はかなり丈夫ですけれどネ。 (愚例ですが・・・手巻きトリプルカレンダームーンフェイスクロノの古い時計で、Valjoux88、Universalトリコンパックス Cal.481(サイズ違いの281TXもシリーズでありますが)、近代の自動巻きでなら、ZenithクロノマスターT cal.410、ETA Valjoux7751) これより、普通の3針カレンダー的なTISSOTと複雑機構のeposでは、些細ではありますが根本的に複雑な故気を配り労わる必要があると存じます。メンテナンス費用も恐らくただの3針よりは高額と思われます(未調査のため憶測) 価格の差はムーブメント、そして仕上げ含めたトータルの差でもありますので・・・。 複雑な分、多少普通より気を遣う部分もある・・・一般的な話でございますが、デメリットとして?敢えてならです。壊れた時の修理代金は場合によって高額になりますし・・・。 参考になれれば幸いです m(__)m PS:epos、TISSOTとも、現品を確認、さらに機能やメンテナンス費用を確認される必要があると思います。一番はメーカーホームページのカスタマーで検索・問い合わせです。 尚、お住まいの京都・・・恐らくeposの正規代理店・販売店、パッと見はない?。ローカルな小売店であるかもしれませんが・・・。 さらに、TISOOTもですが、商品が行く店の在庫の有無がわからない場合とても無駄足になるので、メーカーホームページ内の代理店・販売店検索などから調べ確認することが基本と存じます(さらに代理店に聞くと小売商店等の情報もあるかも?です) 京都のお住まいの土地にもよりますが、一番見られる確率が高いカモ?は大阪・梅田ではと思います。eposの代理店・ユーロパッションがありますし。TISSOTは確かに京都にも販売店がありますが、個体の在庫の有無含め確認とアポ入れておくと後で空振りになる確率が減ります。 また大阪には並行輸入店もあります(正規品買うなら意味なし)。 買う買わないもありますが、先ず現品見れないと詳細わからないもありますので・・・余計な老婆心ながら・・・。
お礼
大変に分かりやすい説明を、ありがとうございました。 言われてみれば、二つの時計のジャンルとテイストが違いすぎると思いました。 でも、どちらも一目惚れしてしまいまして。 恋人と同じく、その時にお付き合いできる人は一人なわけでf(^^; 様々検討した結果、Tissotを機械式時計の初めの恋人に決めさせて頂きました。 できるだけ長くお付き合いできるよう、沢山愛していきたいと思います。