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WindowsとMS-DOS
御質問します。 「かつてはWindowsの背後でMS-DOSが働いていたが今は違う」という話を読んだことがありますが、これはどういう意味でしょうか。
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簡単に言えば、マイクロソフトのWindowsに繋がるOSの元祖は、MS-DOSなのです。 ただ、マイクロソフトは当初からいくつかのOSの開発(研究)を行っており、その中で有名なOSが2つあったのです。1つがMS-DOS、もう一つがIBMと共同開発していたOS/2と呼ばれる業務用端末向けのOSでした。 MS-DOSの延長線上にあったWindowsはWindows Millennium Edition(ME)を最後に開発を終了しています。 それに対して、OS/2の技術を一部に流用した(厳密にはOS/3をキャンセルする際に、互換性はないが一部の有用な技術を流用したとされる)Windowsが今のWindowsです。こちらは、MSDOSを母体には持っていないのです。 同じWindowsでも2つの種類があったというのがミソです。 では、MS-DOSの延長線上にあったWindowsとは何かというと、元々はMS-DOS対応のアプリケーションと互換性(動作保証の取れた)を持ったWindowsです。その実装方法は世代によって変化しています。MS-DOS自体も迷走した頃が5.x時代にありましたが・・・これは、世代によって内容が複雑なので書きません。昔のパソコンには、今のようにマウスで操作するインターフェースがありませんでしたから、大半はキーボードとカーソルキー(矢印キー)で操作していました。 それに、マウス操作ができるインターフェースを突貫で加えたのがWindowsです。 当時のApple ComputerがMacOSに採用したインターフェースを見て、ビルゲイツが開発したものです。当時は、FD(フロッピーディスク)1枚で動くほど小さな物で、同時に複数の処理は出来ませんでした。 ウィンドウを複数同時に開いて、バックグラウンド動作(最前面にある画面以外の動作)もリアルタイムで動いて見える仕組みは、最初のWindows1.0から10年以降後になって開発されています。それが、聞いたことぐらいはあるでしょうけど、Windows95です。 このOSが出てくるまでは、仮想マルチタスクといって、最前面で実行するソフトだけが動き、それ以外の後ろにあるソフトは、止める(フリーズさせる)仕組みでした。そして、WindowsMEまでのWindows1.x、2.x、3.x、4.x(95~ME※)の世代はいずれもMS-DOSのRealDOSモードが最初にロードされる仕組みとなっています。(※MEはRealDOSモードは除去されています) その上に、Win16VMとWin32VMのバーチャルマシーンがアプリケーションの実行状況に合わせて動く仕組みでした。そのため、80年台の古いソフトも、WindowsMEで(15年後になっても)動かせるほどの高い互換性があったのです。 即ち、資産を継承する都合上MS-DOSは切られることがなかったのです。しかし、セキュリティや動作の安定性という問題があり、このOSはMEを最後に開発が終わります。 ちなみに、販売パッケージとしてDOSと別売か、一体かというのは本筋とは違うとおもわれますので、割愛します。 これの開発が終わった理由は、システムリソースって何と、当時のPCを使ったことがある人に言えば、どんな問題が起きていたかは分かるでしょう。本当に末期のWindows9x(4.x系)は、それを使ったことがない人が触ると、すぐにウィルスに感染した壊れたと騒ぐことでしょう。何せ、今のPCに慣れている人が使えば、1日に数回以上ブルースクリーン。システムリソース不足で起動後数分でお手上げになるかも知れない。そんな、貧相なOSでした。 上記のOSはWindows9xやWindows4.xと呼ばれます。 これに対して、OS/2の延長線上で開発されたOSは、Windows NT(New Technology)と言います。このOSは、動作の方法が少し異なり、最初のバージョン3.1では、もう一つのWindows9xのソフトとは互換性がありませんでした。もっといえば、似て非なるものというべきでしょう。 このOSは最初から当時のコンピュータにおける最先端の技術をサポートすることが目標にあり、業務に最適な環境を提供するためのOSだったのです。そのため、技術としてはメモリの容量が4MBぐらいしかない時代に4096MB(4GB)の容量まで対応し、32bit(当時9xは16bitでした)の処理に完全対応し、16bitで動くモードはありませんでした。 その代わり互換性をある程度維持するため、WOW16とWVDMにより強制的(仮想的)に32bitに見立てて処理する仕組みが作られており、一部はこれで動作させることができました。 ただ、一部であり、完全互換はなかったのです。即ち、全く新しいWindowsということになります。 そのOSが一般の人にも使えるようになったのが、WindowsXPです。要は、徐々にWin32アプリケーションの環境を、9x側と近づける作業を行い多くのソフトが整ったところで、9xを終了させ、NT系に統一したのです。そのタイミングが2000/XPだったと言えます。 そうやって、進化の系譜が異なる2つのOSがあり、今のOSはMS-DOSの延長線上にあるものではなく、もしDOSとして考えるのであれば、NTDOS(2000/XP回復コンソール実行用のFDぐらいでしか言いませんけど)の延長線上にあります。 実装の方法は、これでも詳しくなってしまっていますが、一部簡単に書いています。 技術仕様は求めておられないと思いますので・・・ 詳しく調べたいと思うなら、90年代辺りでWindows関連の書籍やプログラミング関連の書籍、雑誌などを図書館や古本屋さんで漁った方が良いでしょう。私もNSDN関連の資料と書籍はいくつか所有していますけど・・・。どういう実装だったかと言った話は、今更必要ないと言えば必要ないですから・・・。
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- kuroro_kuro
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Windows3.1まではMS-DOSを基幹とした物でWindowsはミドルウェアだった。 WindowsNTが最初から32bitOSとして新設計されたOS Windows95~MEはMS-DOSを内包している32bit+16bitのハイブリットOSだった。 http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_95#.E6.A7.8B.E9.80.A0 ここら辺に簡単に知ろうとでもわかるように書かれているから読んでみた方が良い。 >同じ16BitのWindows98はMSDOSの上で動作するGUI(graphical user interface)でしたが は完全な間違い。 CPUの動作モードについては http://ja.wikipedia.org/wiki/X64#.E5.8B.95.E4.BD.9C.E3.83.A2.E3.83.BC.E3.83.89 でも読めばいい。 どっちにしてもWindows3.1までをGUIだけかぶせたOSっていう勘違いしている人もいるけど CPUの動作モードとか知らないド素人なんでしょうね。
お礼
ありがとうございます。感謝申し上げます。
- MNH10W
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>「かつてはWindowsの背後でMS-DOSが働いていたが今は違う」 簡単に言うと "WindowsはMS-DOS上で動作するアプリケーション"だったと言うこと。
お礼
ああそういうことですか。ありがとうございます。
- kimamaoyaji
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MSDOS(MicrosoftDiskOperatingSystem)と言う名称の16Bitシステムです、同じ16BitのWindows98はMSDOSの上で動作するGUI(graphical user interface)でしたが、32BitのWindowsNT系列(systemとGUIが一体化された物)WindowsNT4,Windows2000(NT5),XP(Win98の命令が多少動作できる物,NT5.1),Vista(NT6),Windows7(NT6.1),Windows8(NT6.2),Windows8.1(NT6.3),Windows10(NT7) と言うようにDOS系列はWindows98で終わりで以後はWindowsNT系列に変わったので、MSDOSは存在しません。
お礼
どうもご丁寧にありがとうございます。
- maiko0318
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かつては、 Windowsはなく、 マシン-MSDOS だったのです。 Windowsが開発されて マシン-MSDOS-Windows となり MSDOSの機能をWindowsに組み込んで マシン-Windows になりました。
お礼
ありがとうございます。シロウトの私にもなんとなくわかりやすかったです。
お礼
御専門の知識でご回答いただき光栄です。そのままパソコンの本や雑誌の記事になるようなご回答で、感謝申し上げます。ありがとうございました。