診療放射線技師です。
歯科のある病院に勤務したことはありませんので、
それ以外の撮影経験からの推測ですが、
歯科でのX線撮影で使用する管電圧は、
多分せいぜい50~60KeV程度と思われます。
パントモでも70KeV前後でしょう。
そのくらいの管電圧の領域では、
散乱線(二次的な放射線)の発生は殆どありません。
プロテクターは前回答にもある通り、
直接(一次)線に対する被曝低減効果は殆どありません。
一次線を照射した被写体から発生する散乱線(二次線)を吸収することが、
プロテクターを着用する本来の意味です。
ではなぜ、被曝低減効果の無いプロテクターを着用させる施設があるのか?
それは、形として「被曝低減に配慮しています。」と言うことを見せることにより、
患者さんに安心感を与えるとか、そういった心理的な部分が多いと思います。
診断領域で使用するエネルギーのX線が人体に照射されると何が起きるのか?
そのレベルのエネルギーでは細胞や遺伝子を直接傷付けることは出来ません。
体の中で活性酸素がほんの少し増えるだけです。
結論としてプロテクターなど着用してもしなくても良いです。
お礼
回答ありがとうございます、正直素人の私には難しい説明でしたがなんとなくですがわかりました、安心しました、本当にありがとうございました。