「堤も蟻の一穴から」ともいいますし、ネズミの抜けた穴だと大惨事になっていたでしょうね、オリックスという手抜き工事の堤防は。
皮肉は置いておいて。
個人的にはですがオリックスとしては「出した方がよかったんじゃないか?」と思います。仮に金子の例を逆手にとってさらにMLB行きを求める選手が続いたとしても。
今のところオリにいる選手でMLBが大金出して欲しがる選手はいませんし。もしかするとオリックスにとっては「高く売れる」ラストチャンス=金子千尋だったと、将来的に言われるかも知れない。それは広島のマエケンも同様なのですが、あちらは懐が貧してもなお情を優先する球団方針ですので。オリックス(グループ全体)のように利益確定の経営と考えると金子は売るべきじゃないかな~と。
まして今のMLBは肘の腱を少々ぶった切ってもそれなりに値段が付く、そんな世界です。両肘両膝両手足首で各関節に靱帯数本残せるくらいまでは、いくら切れても取っ替え引っ替え手術で何とかなると本気で信じている(さすがに今季末にMLBコミッショナーがトミー・ジョン手術の頻度の高さに怒りの会見を開きましたが)。たかがネズミ除去、それもクリーニング手術程度で済む金子千尋は、実際ポスティングに載せてもほとんど値下がりしなかったんじゃないかな、と。
金子が出ていかなかったことで投手陣のマイナス面は少なくなりましたが、いくら簡単な手術といっても外科手術である事実は変わらない。来季になって今季と同じパフォーマンスを出せる保証はどこにもない。実際その懸念を本気で考えたから手術表明前後で獲得意思のある国内球団の熱が一気に冷めた。仮に大逆転で獲得したとしても、どこまで来季頭から戦力と計算するか。
オリックスにとっても金子千尋投手にとっても、FA権を1回リセットした、だけの今回の国内FA宣言になるのかも知れません。それはそれで良いのですが、むしろペーニャに逃げられた打撃陣の穴埋めがブランコで本当に良いのか?とは思いますが。
※なぜ中日・DeNAと数字的な活躍を見せた上で各球団放出を余儀なくされたのか。戦力として以外の理由で置いておけない何かがあったのでは?と。
お礼
どうも金子投手の目論見は外れたようです。