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福さん式排卵日特定法で妊娠した方は幾らでも居るしょうが、妊娠できなかった人も幾らでも居ます。 福さん式排卵日特定法とは、排卵時期になると女性の身体に起きる変化を観察する方法ですが、具体的には子宮頚部（子宮の入り口）を指で触り、位置の変化と、柔らかさ、そして子宮頸管粘液の分泌を観察するものです。 排卵日の特定で最も信頼性の高い方法はお医者さんに通い、エコーによる卵胞の成長具合の観察です。 その結果から、セックスするタイミングをお医者さんから指導されるのですが、それでも妊娠できる人は40％も居ません。 ６割以上の女性は妊娠できないのです。 同じことを１年間繰り返して、漸く92％の女性が妊娠することが出来ます。 また、不妊治療の発展から排卵日当日のセックスより、排卵日2日前のセックスの方が妊娠率が高いことが判っています。 その次に高いのが排卵日1日前で、排卵日当日は3番目の確立だそうです。 妊娠を望んでいる人は、排卵日の特定に躍起になっている人がいますが、あまり意味の無い事なのです。 タイミングは排卵時期（約4日間）が判れば十分なのです。 排卵は卵胞から卵子が飛び出して来るイメージがありますが、実際には卵胞から剥がれ落ちるようにジワリ、ジワリと起こります。 5分で排卵が終わる事もあれば、数時間も掛かって終わることがあるのです。 卵子の寿命はよく24時間と言われますが、これも実際には8時間から12時間ほどしか無く、24時間も生きられる卵子は稀なことなのです。 排卵時期にセックスすれば、卵子と精子は85％もの確率で受精するそうです。 しかし、その受精卵が無事に子宮へ着床できる確率は30％以下に落ちるそうです。 着床の原理には着床窓というものがあり、受精卵が子宮に到達するタイミングもあるのです。 受精卵の子宮への到着が早すぎても、遅すぎても無事に着床・妊娠が出来ない事が判っています。 一説には、受精してから6日～8日以内に子宮へ到着することが理想だそうです。 また、一番大きな問題は精子や卵子などの染色体異常の問題です。 精子の染色体異常は15％、卵子が25％（年齢が高くなれば更に上がるそうです。）、受精卵で8％、受精卵の分割時の異常も含めると全ての妊娠のうちの50%くらいは染色体異常と言われています。 不完全な受精卵の為に、知らない間に科学流産している例も含めると、ジャストタイミングでセックスしても妊娠できる可能性は高いものではないのです。 まさに、可愛い赤ちゃんは奇跡の産物で天からの授かりものですが、それでも人は出来る範囲で努力をしなければ望めない宝物と言えます。 面倒でも、その第一歩として基礎体温を測る事をお勧めします。
