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浅田次郎氏の壬生義士伝について
壬生義士伝を読みました。とても面白く感動したのですが、最後の大事なところが読解力不足で理解できておりません。読まれた方、どなたか教えていただけませんか。 最後の章に大野次郎右衛門から江藤彦左衛門への手紙がありますね。 それはかなり読み辛く、インターネットで検索し現代文をアップしてくださってるサイトではぼ理解することができました。 http://www.asahi-net.or.jp/~de3m-ozw/poem/13gishi/gishi00.html その手紙の7ページ目初め 御家老楢山佐渡様始め御重臣御方々指嗾致し天朝に対した奉り干戈之儀に及びし理由 只々此一如にて御座候 ~~ 吉村寛一郎の士魂 南部一国と 取替申し候 あたりまでで なぜ大野次郎右衛門が南部藩に朝敵となるのを選ばせたかの理由が書いてあると思うのですが、それがなんであるかがよく理解できません。 吉村寛一郎の魂を南部藩と取り換えた?の意味を教えていた誰ばとてもありがたいです。 お暇なときによろしくお願いいたします。
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- dragon-man
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>南部藩を残すためには薩長の新政府に恭順するべきで、大野も血気はやる藩士を説くために大阪から呼び戻されたんですよね? 辻褄が合わないような? 吉村の魂を南部一国と取り替えた、の意味が知りたいです。 血気にはやる藩士を説得するために帰国したが、結局はそれに巻き込まれてしまった。それは自分が吉村のような真の義士ではなく、旧弊的な藩士だったから。彼はその前に大阪の藩邸で、お家大事で吉村を見殺しにしている。その両方の思いで、吉村の魂をお家大事と取り違えたという悔恨の念の表現でしょう。 物語と同じく、この簡潔な文語体の書簡は原本があるわけでなくフィクション、浅田次郎の創作です。彼は文章力がありますね。あなたが問題にされたこの文章が、この物語のエッセンスなのでしょう。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2711/13692)
「自分(大野次郎衛門)は古い価値観を捨てきれず、お家大事の一心で新しい時代(天朝)に刃向かったが、吉村寛一郎はそうはしなかった。南部藩ではなく庶民や女子供のために戦った。自分は部下の吉村が真の義士であることに気付かなかった。自分がやったことは、義士吉村の魂をお家(南部藩)と取り替えてしまったのと同じだ。」と言うことでしょう。守旧的な上司が革新的な部下に及ばなかったという反省です。
補足
早速にありがとうございます。 大野がお家大事の行動をそれまでとっていたのはわかるのですが、佐助の話からも、時の流れから言っても、南部藩を残すためには薩長の新政府に恭順するべきで、大野も血気はやる藩士を説くために大阪から呼び戻されたんですよね? 辻褄が合わないような? 吉村の魂を南部一国と取り替えた、の意味が知りたいです。
補足
再度、のご回答ありがとうございます。 おっしゃる「両方の思い」とは、旧弊的な藩士であるためお家大事で吉村を見殺しにしている ということですよね。お家大事の気持ちのせいで、吉村の命を南部一国(=お家)のために犠牲にしてしまった、の解釈でよろしいでしょうか。ありがとうございます。 ただやはり、それが朝敵になるを選んだことにどうしてもつながりません dragon-manさんは、大野は藩士たちに巻き込まれて朝敵になる選択にいたった、という見解でしょうか。わたしには朝敵になるのは大野の意志だったように読みました。お家大事なら恭順すべきなのは懸命な大野は分かっているはずですし、圧倒的に薩長を敵に回す意見が強かったわけでもない、また人望の厚い彼に藩士たちも従うのでは・・・などなど。 おっしゃる通りこの物語のエッセンスとなるところですよね。読解力がなくて残念です。 再度ありがとうございました。