アメリカ国防省のスポークスマンが、「一定の効果があった」などと述べているのを、ニュースで聞きますが、とんでもない話ですよね。
実際に爆撃しているのは、テロリストだけが住んでいる「イスラム国」という国などではなく、一般人も住む「シリア」ですからね。
そもそも、外国まで出かけていって、爆撃することのどこに正義があるのか分かりませんし、(広い意味での)法的根拠も良く分かりませんね。
自国の国民が外国で無残に殺されるなんてことは、許してはならないことですが、その「報復」として、軍を挙げて攻め込むというのは、手段としてはどうなんでしょう?
結局、イスラム国の台頭の遠因(直接的原因?)となったのが、アメリカのイラク侵攻だとしたら、「テロリストには断固屈しない」という一見、大義と正義のありそうな姿勢も、「ドロ試合を始めたのはアンタのクセに…」とうがった目で見てしまいます。おまけに、他国まで巻き込んで、一緒にイスラム国と闘え、とか、もう正気の沙汰ではありません。
自分は自衛隊に反対です。憲法九条は速やかに改正され、きちんと「軍」にすべきだと思っています。しかし、それは国防のためであって、アメリカみたいに世界各地に基地を持ち、闘いに出かけるためではないのです。
今回の、そしてこれからもおこなわれるであろう空爆(もしかしたら地上戦も)には、アメリカから見て、一定の目先の効果はあるかも知れません。
しかし、長期的には双方、人命と物資を消耗するだけで、憎しみだけが世代を超えて引き継がれるだけに(戦死者や被災者の遺族はさぞ相手を恨むでしょう)、感情むき出しとなってしまい、もうそれこそ泥沼です。
最終的に表れる「効果」とは一体何なのでしょうかね。。