中央工学校を含む限られた4年生専門学校で取れる学位は「高度専門士」で、一方、大学の学部卒で取れるのは「学士」です。
「高度専門士」は就職での「大卒=学士」には当てはまらないので、大卒以上しか採らない規定の求人元には行けません。
ただし先輩の前例があれば(パイプがあれば)例外はあります。中央工学校というところはあの田中角栄氏が学んだところとして業界では名が通っており、それにゆかりのあるような(縁故を大切にする、ある意味古い体質の企業や団体)には長年の採用実績があります。が、給与体系には(学士とは)差がつけられているかもしれないし、その路線を外れると無名と言っていいです。一方、三流大卒は腐っても大卒の学士です。実力や採否は別としてエントリーの権利(だけ)はあるのです。
卒業後は腕一本でやっていく、というのであればどこにチャレンジするにもOB・OGを頼る必要はありません。「学士同等」として近年は大学院(修士課程)に進む道もあるようです。
もうひとつ、腕一本であっても、将来海外でも仕事を、という場合、学歴の縛りを受けることがあります。学士以上の卒業・修了証明がなければ外国人が技術者として働くことが難しい国があるからです。日本の建設業界が閉鎖的だと言われるように、他国も自国民にとっての既得権益を守りたいわけです。日本国内の建築市場は東京五輪までは持ちこたえるでしょうが、その先は誰にもわかりません。
それらを世の中の常識や現実として認識できていれば、専門学校としては上等の教育を期待でき、特定の就職先には強い中央工学校で学ぶ価値はあると思います。二年より四年のほうが有利なことは言うまでもありません。
補足
なるほど!ありがとうございます。 2年と4年では実務経験ももちろん変わるし忙しさもだいぶ変わりますよね。 将来は建築の仕事(大工)か不動産事務所で働きたいと思ってます。 大学は研究が主になるんですね。 大学と専門では専門の方が就職率は悪いかもしれないですね。