必要十分な容量が確保されている。
これでいいと思いますよ。
不良セクターの増大は、ゆるやかであるか
急激であるか?あるいはいつ始まるのか?
なにも確定した予定なんか無いんです。
ですから、定期的に状態を確認し
不良セクターの発生が発見されたら
すみやかに、HDDの換装を検討する。
そうすれば、その用意されている領域がどれだけであれ
高い確率で、実際の問題が生じる前に状況を改善できます。
なお、GBとGiBの関係は、ちょっと複雑です。
GiBやMiB,KiBという表記は、後から成立したもので
それが、IECに承認されたのは1998年のことです。
ですから、当時のOSではHDDの容量を
2^10(1024)で割りつつ、KB,MB,GBと表記していました。
まだ大衆の使うHDDが10GBにも届かなかった頃の話です。
HDDメーカーとの間の摩擦は、その時点ではほぼありませんでしたが
容量が拡大する過程で、単位がMBからGB,TBと拡大するに連れて
1024と1000で、それぞれ割った結果の差が大きくなっていきました。
そのため、HDDメーカーに対する訴訟が行われたりもしたんですが
現在では二進接頭辞の認知は進んでいて
MacOSXやLinux系OSでは、GBとGiBの使い分けが一般化しています。
ただ、最大のシェアを持つWindowsは
旧来の1024で割って表示するというやり方と
本来は1000で割ったことを意味するSI接頭辞の流用を、依然として続けています。
HDDの容量呼称と、実際にOS上で表示される容量の差は
このWindows特有の因習的表現が最大の原因です。
言い換えれば、Windowsユーザーが考えている1TBは
Linuxユーザーが考えている1TBよりも大きいんです。
Linuxユーザーは1TBを0.93TiBだと思っているのに
Windowsユーザーは、1TBを1TiBだと考えさせられているのです。
そのため1TBのHDDを買ってきて、1TiBと実際の容量の差に驚くわけです。
その次に関わるのが、ファイルシステムの管理情報に類する消費です。
方眼紙の10mmに一本ずつ1mm幅の線を引いていけば
余白は9割まで減ってしまいます。
それと似たようなことが、ファイルシステムによって生じます。
(そこまで大きな違いにはなりませんけどね)
予備領域は、HDD内部機構として存在するものなので
容量の公称値には含まれていません。
ですから、HDDの運用方法と併せて考えた時に
予備領域は、ほとんど気にする意味の無い要素です。
実際、ほとんどの人が、それを話題にすることがありません。
グーグルトレンドでも、予備領域という単語はグラフに出せないくらいです。
お礼
参考になるURLありがとうございます。 じっくり読んで理解したいと思います。