「1.内因性と外因性に求める」って、内因性と外因性とは、「悪魔と天使に求める」みたいなもので、逆ではないですか。内因性とは、自分の中に原因がある、現代医学的に言えば、遺伝子が原因ということで。外因性とは、外部に原因がある、つまり、過度のストレスとか、外傷(けが、事件、事故)に原因があるということで。それぞれ逆ではないですか。だから、「内因性と外因性に求める」というのはありえません。
一応、解説すると、双極性障害は、一卵性双生児の場合、片方の兄弟が双極性障害(躁鬱病)になった場合、80%の確率で、躁鬱病になると言われています。
だから、躁鬱病は、内因性疾患、遺伝子的な物が理由ではないかと言われています。
すなわち、双極性障害の遺伝子を持っていた場合、80%の確率で双極性障害を発症すると言われています。
「2.ストレスの強弱に求める」。すなわちストレス原因説というのが、外因性障害という事です。
一応、ストレス脆弱性モデル(その人にとって過度なストレスがあった時に病気を発症するというモデル)というのが、統合失調症の場合、言われていますが。それでも、統合失調症の遺伝子を持つ人は、人口の1.4%しかいないのではないかと推測されています。1卵生双生児の片方が統合失調症を発病した場合、もう片方の兄弟が発症する確率が50%であることから、統合失調症の障害罹患率が0.7%であることからそう推測されています。
すなわち、うつ病のように、統合失調症でさえ、誰もが掛かる病気であるとは医学的にはみなされていないということを意味します。
で、まあ、結論から言えば。「双極性障害は内因性疾患である」と考えるのが、現在の医学的常識から言えば適切なのではないかと思います。
だから、「2.ストレスの強弱に求める」診断書を入手するのは、困難ではないかと思います。
補足
整理してくださってどうも有難うございます。 内因性疾患、遺伝子的な物だけで発症にいたるのでしょうか。