>実際のところ何リットルが適量とかはあるのでしょうか
全国民共通の適量というものはありません。
アルカリイオン水という言葉自体は学会等による定義がない言葉です。
厚生省と業界団体(アルカリイオン整水器協議会)との話し合いで、使用しても差し支えが無い用語として取り扱われているだけです。
主に水酸化カルシュウムと呼ばれる物質が水の中の成分として含まれているもののことを言います。
市販のミネラルウオーターも入ります。
市販のアルカリイオン発生の浄水器というのは、いわばミネラルウオーターを自家生産しているのだとお考えください。
この水が健康に効果がある、と言えるのは胃腸障害予防だけが厚生省に認められています。
厚生省も医薬として認めているのではなく、胃腸障害予防に効果がある、と宣伝しても問題にはしない、としているだけです。
医学的な実験調査では、効果が認められたり認められなかったりとマチマチで結論は出ていません。
適量かどうかというのは、カルシュウムの標準摂取量が決められているのが唯一の目安です。
厚生省が目安を決めてはいます。
厚生労働省:「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html
カルシュウムを必要以上に体内に取り込むといろいろな健康上の不具合が生じることがあることは、分かってはいます。
複合的に起きる不具合ですので、必ず起きると言う不具合ではありませんので誤解なきようにお願いします。
この必要以上という必要量が年齢、性別、生活習慣、などで個人々々で異なります。
カルシュウムは御承知の通り牛乳を始めとしていろいろな食品に含まれています。
食べたものからどれだけカルシュウム分を吸収するのかは個人の体質や体調によって違います。
食品から取ったカルシュウムの量とアルカリイオン水からとった量の合計で考えないといけないということになります。
常日頃、何をどれだけ食べているのかは個人々々で違いますのでアルカリイオン水をどれだけ飲んだらいいのか、どれだけ飲んだら飲み過ぎなのかは決まりません。
入院患者のように食べる食品も排泄する尿もお医者さんに管理されている場合でない限りは無理です。
このように、極めて曖昧なことから、浄水器のメーカーやお医者さんによって意見がマチマチになります。
おそらく一番違ってくるのは、お料理の出汁でしょう。
関東と関西とで出汁がことなるのは水の性質の違いが原因だとされています。
硬水と軟水で出汁の味が変わるのか、比べてみました。 | 昆布のいろいろ
www.kobuya.net/konbu/post/6
関東地方の水は関西地方の水よりもミネラル分が多いことが知られています。
つまり、関東地方の水道水は天然のアルカリイオン水だと言えます。
関西にお住いで関東地方の味付けを好まれるのであれば、浄水器は役に立つ可能性はあります。
いくら飲んでも差し支えが無いと言われるお医者さんは、この辺のことを考慮にいれられています。
アルカリイオン水に制限があるのであれば、関東地方の人は水道の水を飲む量を制限しなくてはならなくなってしまいます。
メーカーが制限を言っているのは、時としてカルシュウム過剰摂政による健康障害が起きて訴訟されてメーカーの責任とされることを事前に回避するためです。
何か医学的な根拠があって言っている訳ではありません。
お礼
専門的知見のある方のようで参考になりました。 私はアルカリイオン水とは普通の水道水より浄化されたミネラルウオーターを飲む感覚でいましたがカルシュウムの摂取量のバランスというのも知りませんでしたが、何事もほどほどということでしょうね。 まあ普通の人が一日に水を5リットルも6リットルもガブガブのむことは少ないと思いますので(何らかの治療でなければ)これからは1リットルとか気にせず飲んだ後の体調の変化に注意しながら愛用したいと思います。