大学に入るには一般的には入学試験に合格しなければなりません。
入学試験を受けること全般を『大学受験』と言います。
入学試験にはいろいろな制度というか種類があります。
センター試験、一般入試、推薦入試(AO、自己推薦、公募推薦、一芸入試等)などです。
一般的に国公立大学の入試は「センター試験+一般入試」です。
それに対し私立大学は、上記の様々な入試方法が用意されており、どれでもいいから合格すれば入学資格を得ることが出来ます。
おそらくあなたが質問したいのはセンター試験と一般入試の制度や難易度の違いでしょう。
センター試験は以前は共通一次と言いました。国公立大学の本試験(二次試験)を受けるには共通一次で一定以上の点数を取る必要がありました。
センター試験は共通一次の不具合を是正するとともに私立大学の入試でも利用できるように制度を改めたものです。
現在のセンター試験利用方法は主に二つです。
元々の用途である国公立大学の一次試験という位置づけ。もう一つは私立大学の入試の一種。
前者の用途は解りやすいですね。昔の名前どおり、一次試験と思えばいい。
後者の用途は若干解説が必要です。
私立大学側の意図としては様々な方法でなるべく優秀な学生を確保したい。
一般的に受験生は私立大学より国立大学に行きたいものです。しかし全員が全員国立大学に入れるわけではありません。なので国立大学志望であっても私立大学も併願することになります。
ところが私立大学の入試問題は受験教科数が少ない分難易度が上がっています。いわゆる難問奇問が多くなっています。東大に入れる人なら早稲田も入れると思われがちですが、東大-早稲田併願受験生で東大に合格した人のうち早稲田にも合格出来るのは7割くらいです。つまり国公立大学と私立の一般入試を受けるのは非効率なのです。
そのためセンター利用での私立大学入試という方法が存在します。
では、この制度の中で何が起きるか。少し考えればわかると思います。
東大志望者が早慶を併願します。
東工大・一橋大志望者は東大志望者と喧嘩しても勝てないのでワンランク下げます。
そうやって上から玉突きというかイス取りゲーム的に席が埋まります。
必然的にセンター利用で私立大学に合格するのは一般入試でのそれより難易度が上がります。
だって競争相手はワンランク上の国立大学を目指す受験生なのですから。
ですので、国公立を目指すのであればどちらが難しいというハナシではなく、どちらも受けなければなりません。
私立大学を目指すのであれば、センターのほうが難しいと言っていいでしょう。問題が難しいのではなく合格が難しいという意味です。
私立大学を目指す受験生がセンターを使う目的は、早い段階で滑り止めの合格を確保しておき、リラックスして本命校の一般入試を迎えることです。
お礼
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