大学病院については、語弊もあるかもしれませんが、診療技術は千差万別です。
今年国家試験を合格し、研修医もいるかと思えば、経験30年なんて方もいらっしゃいます。
もちろん研修医だから、ダメということはなく、基本は経験年数10年以上の指導医がついています。
さらにsoorara さんの歯の状況です。
例えばごくごく一般的な根管治療の症例であれば、誰に当たるかわかりません。
しかしながら特殊な症例(極端な話、学会発表に使用したいような)であれば、かなりの顔ぶれがでてくるかもしれません。
なので、大学病院を手放しでいいですよとは、言えません。
自由診療の歯科医院ですが、これも各種あります。
例えば審美歯科中心の所や、義歯がメインの所では、根管治療はどうでしょうか。
日本では残念ながら根管治療に特化した自由診療の歯科医院は多いとは言えません。
(アメリカにはそれのみの診療を行っている専門医があります。ただし健康保険ではありません。)
日本でもHP上ではそれを歌い文句にしている歯科医院もあります。
内情は知りませんから、これ以上は書けません。
ラバーダムやマイクロスコープに関してですが、ラバーダムはあった方がベターです。
多分大学病院ではほぼ使用するでしょうが、開業医では数%のみの使用率でしょう。
マイクロスコープですが、これが有効なのは、あくまでの根管の入り口付近です。
その先までは入りません。
その先の情報が欲しければ、ファイバースコープが、
(胃カメラでご存じでしょう、それよりも径が圧倒的に細い)
有効になりますが、現状ファイバースコープを保持しているのは、
大学病院に限られるかもしれません。
なので、仮にこういった装置があったからといって、それゆえに治療効果が高まるかは疑問です。
あくまでもマイクロスコープでファイバースコープにしても、治療の一助にはなりえるでしょうが、
最終的な治療効果はやはり術者である、歯科医師にかかってきます。
> マイクロスコープやラバーダムを使わず長年、根管治療を成功させた先生がいらっしゃるので。成功してもバイ菌が入ってダメになるものでしょうか?
と最後にsoorara さんはいい事を書いています。
やはりこの世界は経験が物をいうのも事実です。
さらに根管治療は健康保険で考えれば、点数的に高いとは言えません。
それゆえ、一生懸命に時間をかけられないという事情もあります。
さらには人体の病気の治療なので、当然患者さん本人の自己治癒力が大切です。
参考URLを見て下さい。
まあ、少し過激な表現があるものの、マイクロスコープについて、論じています。
否定論者の様でですが、ある意味間違ってはいません。
お礼
Blastmaさま 前回に続き、このような質問に丁寧にご回答いただきまして誠にありがとうございました! blastmaさまの知識はスゴいですね! 全てがうなずけるようなことばかりです。もしかして歯医者さんなのでしょうか? 実は自由診療の医院にいこうかなぁ。。と漠然に思っていたのですが、個人病院の先生で保険診療でやっていただける医院に決めました!つい先ほど行ってきたばかりです。小さな医院ですが行ってみると各専門の先生が四人もいらして説明も丁寧「やれるだけのことはしますからね!がんばりましょうね」と言っていただけました。歯医者嫌いの歯医者ジプシーになりかけていた私でしたがやっと信用できるなと思える良い先生に出会えました。しかも車で30分もかからないところです。 blastmaさまのご回答を読まなきゃ、その医院には行かなかったと思います。本当に良かったです! 本当にありがとうございました! 感謝