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コンテンポラリー・アートとコンセプチュアル・アート
(1)コンテンポラリー・アートって何ですか? (2)コンセプチュアル・アートって何ですか? (3)現在、コンセプチュアル・アートの世界で活躍している方いますか? 誰かソフトリーにおせーて下さい。お願いします。
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こんにちは。 今日質問に気がついたので、亀レスでございます。 softlyっすか……。 ま、やってみやしょう。 (1)コンテンポラリー・アート:contemporary art むりやり日本語にすると、同時代芸術ということになるんでしょうか。 だいたい60~70年代からいまにいたるまでの芸術をすべて指します。 たとえば印象派ってあるでしょう、モネとかセザンヌとかゴッホとか、有名な画家がたくさんいますね。 正確に言うと、モネやルノワールは印象主義、セザンヌやゴッホは後期印象主義に属します。 美術史ではこんなふうに、主義主張、志を同じくするグループをひとくくりにして~派、その理論を~主義と呼びます。 自分たちのことを**派である、として**宣言をする人たちもいれば、美術批評家によって名前を付けられるケースもある。 これも昔は単純だったんです。 ところが20世紀に入るか、入らないかぐらいのころから、このグループがもうぼこぼこ、雨後のタケノコのごとく出てくる。 キュビスムが生まれて、そこからフォーヴィスムが生まれ、さらに表現主義が出てきて、かと思うとダダがでてきてシュルレアリスムが生まれて……、とまぁ、~主義もめまぐるしく変わっていく。ピカソのように、いろんなところに顔を出す人まで出てくる。 (2)のコンセプチュアル・アートもそうした運動のひとつなんですが、70年前後から、そんなふうにひとつのグループに括れない人たちが増えてきた。とくに~理論っていうのももっているわけじゃない。作品によって、スタイルもころころ変わっていく。 で、こういう人たちの芸術(絵画だけではなく、インスタレーションっていって、空間全体を作品として提示するようなものなんかもあります)を総称して、コンテンポラリー・アートと呼ぶわけです。 シカゴ・コンテンポラリー・アート・ミュージアムのページ、貼っておきます。 英語だけど、クリックしていろんなとこ、見てください。 おもしろいと思うんだけど。 http://www.mcachicago.org/ (2),(3)コンセプチュアル・アートとコンセプチュアル・アーティスト 日本語で言うと(言う人がいるかどうかはともかく)、概念芸術。 つまり、作品よりもコンセプトが命!っていうものです。 普通はコンセプチュアル・アートには含まれないんだけど、マルセル・デュシャンっていう人が、男性用便器をひっくりかえして“泉”とタイトルをつけて展示した。 大量生産品であっても、アーティストの手にかかれば芸術作品である、と証明したわけです。 デュシャンのこうした思想が先駆けになって、1969年、ジョゼフ・コスースが『哲学以前の芸術』を発表し、コンセプチュアル・アートのコンセプトっていうのは、芸術そのものの本質を問うことだ、とぶち上げた。 これがコスースの作品のひとつです。 http://www.guggenheimcollection.org/site/artist_work_lg_79_1.html びっくりした? ものと言葉、イメージを問い直す、っていう趣旨なんだって。 なんといっても一番有名なのがオノヨーコさんです! http://www.ago.net/www/information/exhibitions/ono/guide/about_yoko/index.cfm いまも活躍している日本人といったら、河原温かな。 http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/review/0315/exhibi0315.html ここにはコンセプチュアル・アートの説明もあわせてしてあります。 とまぁこんなあたりでいかがでしょうか。
お礼
質問にお答え頂きありがとうございます。 解り易かったです! 先日、オノヨーコ展に行ってコンセプチュアル・アートを肌で感じてきました。