私は BEHRINGER CX2310 を Super Woofer 用の Divider に用いていますが、CX2310 で Super Tweeter 用 Amplifier を介して Super Tweeter を加える気はなく、もっと Cross Over Point が低い Tweeter の追加に CX2310 を用いたいとも思っていません。
理由は内部回路の質が Tweeter を専用 Amp' で Drive するような System に Match するとは思えないからです。
音色など判らない Super Woofer 用の LPF (Low Pass Filter) として使う分には廉価素子の組み合わせである CX2310 でも全く問題がなく、Coil と Condenser を組み合わせた LC Network を複数自作して最適な Cut Off 周波数を探すよりも CX2310 でパチパチと Cut Off 周波数を切り替えた方が遙かに簡便ですものね。
CX2310 の回路は決していい加減な作りではなく、よく考えられていて正確に組まれた美しい基板になっているのですが、使用されている素子は、なにしろ¥7,000 ほどの機器ですので、御世辞にも音質評価の高い部品とは言えません。
それ故に音色など判らない Super Woofer 用 Divider に用いるのであれば安価で便利で御機嫌な機器なのですが、音色変化が判ってしまう Tweeter や、位相の乱れによる歪を誘発するような性格があるようなのであれば Super Tweeter 用の Divider に用いるのには気が引けてしまいます。
2 万 5 千円する DCX2496LE も同様かと思います。
型番から推測できるように DSP (Digital Sound Processor) を用いていることから A/D 変換と D/A 変換の Process が内蔵されており、Channel Divier としての Band Pass Filter Process に於ける質は 1 万円ほどの CX3400 よりも優れたものとは期待できず、A/D D/A 変換部及び LCD Panel や LED Meter、Push Button による Control を行うための Logic Relay IC Chip といった Band Pass Filter 以外の回路部に製造 Cost の大半が費やされているであろうことが推測されます。
確信は持てないのですが、DCX2496LE で Analog 入力を Digitize して DSP Channel Dividing IC Chip に Digital 信号を渡す部分は 96kHz 24bit になっているようです。
ちょっと前までは 48kHz 24bit が主流でしたので、この値段で大したものだなと感心はするのですが、最終段の D/A 変換、Analog 増幅段も 96kHz 24bit に対応した高性能な素子であるとは言え、特に音質が優れているという評価が高い素子ではないでしょう。
Multi Amp' System は Amp' の音色や性格も考慮して Speaker Unit と組み合わせるべき方式の System です。
私は Super Woofer を新規に自作するに当たって、高域の音色には期待できないものの、低域の駆動力に関しては驚異的なものを呈する D 級 Amp' と組み合わせることを前提に CX2310 を購入しました。……Main の Full Range Speaker System は CX2310 を介さずに直接、真空管 Pre' Amp' 部を持つ Amp' で Drive させています。
CX2310 を通すことによって音色が判る中高域で明らかに音色が劣化したことが判ってしまっては悲しいですものね(^_^;)。
一方 Accuphase の DF55 は 80 万円!
DSP (Digital Sound Processor) IC Chip そのものは 78 万円もの製品価格を決定付けるほどの高額素子ではないのですが、前々作の DF35 で High End Audio Mania 達から惨々の Feedback があったことからか、A/D 変換は整数倍の 176.4KHz/24bit、D/A 変換は ES9008 DAC Chip を 4 並列で採用、Analog 増幅段も入念に音質を吟味しているようですね。
まぁ CX2310 の 100 倍もの値段がする機器ですので詳しく情報を集める気もしませんが(笑)……。
2 万 5 千円あれば音質評価の高い素子を使った Stereo Network 回路を幾つも作ることができます。
Tweeter は Cross Over Point が殆ど指定されていて、自分流に変えるとしても数種類を切り替える必要などないものですので、Network 回路を自作した方が DCX2496LE を用いるよりも遙かに質の良い音を得られるでしょう。
勿論、見た目の格好良さやあれこれと設定をいじくる楽しみというものもありです。
私も余裕ができれば B 級 Push Pull 式 Power IC Chip (PHILIPS TDA1552Q に魅かれます) を用いた安価な Power Amp' を自作して安価な Tweeter を数種類試してみる遊びに CX2310 を活用してみたいと思ってはいるのですが、あくまでも遊びであり、真剣に音楽を聴く Main System に CX2310 を通して Tweeter を加えたいとは思いません。
多分、DCX2498LE で Multi Amp' System を構築するのは奨められないとする他の方々も同様の理由ではないかと思います。
素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼
ありがとうございました。ツイーターだけならおっしゃるように確かにいりませんね。おまけに、言われてみれば、既製品と自作では使う部品の値段が全く違いますね。実は将来はマルチウエイにしたい気持ちがありまして、その時には使えそうですね。ウーハーを追加するときにまた考えようと思います。 いつも猿知恵を働かせて、あとから後悔するパターンが続いていたので、皆様の意見をを聞くことが有意義だと気づきました。 とても参考になりました。
補足
あ~、ヤフオクにDF35のアラームをセットしましたが、ダメなんですね~(笑)