#1さんの言う通りではあるのですが…。
電機には全く疎いのですが、目安になる数字がありますので回答してみます。
理論上では、DCのほうがACよりも寿命がやや長いようですね。
ただ値段のほうが寿命の長さにより関係するようです。
2009年以降、5品目の家電については「長期使用製品安全表示制度」が適用されることになりました。
扇風機はこの5つの中に入っています。
なので、これから購入される機種には必ずこの表示があることになります。
機種の裏側や、説明書などに
「メーカーが想定する標準使用条件であれば、どの程度の期間使えるはずである」
ということを書いてあるんですね。
たとえば私の使っているDCモーターの扇風機、グリーンファン2というのですが、
この機種の場合使用条件は
>環境条件 電圧 100V
> 周波数 50Hz/60Hz
> 温度 30℃
> 湿度 65%
> 設置条件 標準設置 製品の取扱説明書による(水平で安定した場所)
>負荷条件 定格負荷(風速) 製品の取扱説明書による
>想定時間等 1日あたりの使用時間 8(時間/日)
> 1日使用回数 5(回/日)
> 1年間の使用日数 110(日/年)
> スイッチ操作回数 550(回/年)
> 首振り運転の割合 100(%)
で、
>【設計上の標準使用期間】 10年
とあります。
使用条件、けっこう細かいですね。
ですが、上述のとおりこの条件内であれば10年は安全に使用できる「はず」ということになります。
ただし個体差はあります。
DCモーターは全体的にこの「設計上の標準使用期間」が長いです。
8年から10年が多いですね。
安いACモーターの機種は3~5年ですから、だいたい倍違うことになります。
ちなみに三菱のDC扇風機、今年出たR30J-HRRからR30J-MRの3機種はどれも使用期間が12年の設定で私が調べた限りでは一番長いです。
ただ質問者さんが20年お使いの機種もACモーターでしょうから、どうなんでしょうね。
昔のものはしっかりした部品を使っているので長く使えたという話を聞いたことがあります。
ただ、DCモーターでも廉価版を作るメーカーのお手頃価格機種や、安い機種だとこの標準使用期間が6~8年ほどになってきます。
なので、1万5千円前後だとDCは廉価版、ACは高級機になりますが、設計上の標準使用期間はあまり違いがなかったりするのです。
なので高い機種のほうが丁寧に作ってあるということで長持ちするのであって、モーターの違いはさほどはないのかもしれません。
質問者さんが仰っている5千円台のDC扇風機がどの機種かわかりませんが、
標準使用期間をお調べになってみてください。
「機種名 設計上の標準使用期間」で検索すると、説明書がヒットします。そこに載っています。
だいたい2万円前後が多いDCモーターですから、あんまり安いのはやはりあまりおすすめできません。
またいくら電気代が低いといっても、AC扇風機でもせいぜい月数百円ですから、「機種代の差額の元を取る」ということは非常に難しいです。
DC扇風機の絶対の優れた点は「微風が本当に微風である」という点だけだと思います。
よく謳われる「自然で当たって気持ちの良い風」や「高い静音性」はモーターよりも、羽の形状や全体の設計の善し悪しで決まるようです。
ですので、このような扇風機がお望みであれば、DCよりも安いACの高級機からお探しになるといいと思います。
お礼
詳しく説明くださり、とても参考になりました。