抗議という行為そのものはプレーヤーが2者でしたら、確かに意味がない行為です。
力で潰すか、無視すれば良いのですから。
もし逆に、言っただけで相手が行動する世界があったとすれば、
こちらが無理難題を"言われる"だけでそれに従う?
これは早い者勝ちになりそうですねー。
ですが、こと現実世界において、抗議と、抗議を受けた側の行為の
連続の間には、もうひとつ重要なステップがありますよね。
それこそが、抗議の効果である意志と現状の公示と、
最大の目的である、第三者の評価なのです。
客商売に落とし込むとさらに理解しやすいかもしれません。
お店にクレームをつける人が居て
お店がどう行動するかについては、
"そのクレームを第三者が聞いて、どちらが悪いかを判断する"
という段階(あるいは段階の予想)があるのです。
お店に落ち度があれば、その評判は広まってしまうのを恐れて
改善と謝罪をするでしょう。
お店に落ち度が無ければ、クレームを付けた側が
モンスタークレーマーと判断されて、クレームは無視されるし、
お店が支持される。
当然、お店が悪いのに『自分は悪くない!』と開き直ることもあるでしょうね。
この評判が広まれば、お店には深刻なダメージがあると
容易に予想できるのではないでしょうか。
つまり、日本が抗議した、ということは
日本の意思と現状を示す、ということこそが第一段階の目的であって効果です。
国際関係において成された抗議は、当然ほかの国も聞いていますので、
自分と同じ境遇にある日本を支持したり、あるいは日本が悪いと判断したり、
さまざまな反応を示すでしょう。
そして、この抗議の効果を最大化するには、この『自分と同じ境遇にある、
あるいはこれから同じ境遇になる可能性がある』国々との連帯を促進すれば
パーフェクトなんじゃないでしょうか。
なにせ、相手はどんどん自分の評価を下げてくれているのですから。
この点において、戦後の日本は確かにやられっぱなし、いいっぱなしでしたが、
現政権になってからは劇的に成功していると言って良いと思うのですけれど。
お礼
素晴らしい! わかりやすく、丁寧な回答に心から敬意を表します。ありがとうございました。 しかしながら、最後の部分、「抗議の効果が劇的に成功している」かどうかの判断は、私にはまだ感じる事が出来ないのです。これこれこういう事案で特亜地域の反日活動が変化しましたというように、具体的な結果を教えていただければベストアンサーにさせて頂きたいと思ったのですが残念です。 お返事遅くなって大変申し訳ございませんでした。