>日本のように子供のみるものという位置づけではなく発展した国はあんまりないようなきがします
ご指摘の通りです。
何故?となると、文化論になり恐ろしく堅苦しい話になります。
その前に、
現代のアニメや漫画の始祖は手塚治虫ではありません。(念のために)
日本アニメの始祖とされているのは幸内純一です
下記サイトをご参照ください
幸内純一 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/幸内純一
寺内の作品かどうかは不明ですが、現存する最古のものをyou tubeで見ることができます。
日本現存最古のアニメ「なまくら刀」発見 - YouTube
www.youtube.com/watch?v=sFDt5CK6f5c
当時は、TVはありませんからすべてフィルムによる映画です。
沢山作られました。
後年大野信郎がアニメでアカデミー賞を受賞しています。
下記サイトをご参照ください
大藤信郎 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/大藤信郎
第二次世界大戦中には軍部が教育用のアニメも作っています。
you tubeで見れます
桃太郎の海鷲
投稿者:solakumo•
動画の動きがスムーズであるのは現代と遜色がありません。
漫画については、歴史的に遡ると定義次第で相当に古いものまで遡ってしまいます。
漫画のように絵を主体として、物語を伝えるという手法は非常に古いものです。
現代の漫画には「はだしのゲン」や「美味しんぼ」のように時事問題にまで発展するものがありますから、ユーモアの要素だけで議論はできません。
明治以降の近代漫画の始祖とされるのは北澤楽天です。
手塚治虫もこの人の影響で職業漫画家になっています。
北澤楽天 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/北澤楽天
江戸時代の黄表紙、合本などと呼ばれる大衆向けの書籍は絵が書かれた周りに台詞が書き込まれています。
この台詞のやり取りで物語を進展させる手法を取っています。
基本的には現代の劇画と変わりがありません。(吹き出しという手法が使われていないだけです)
一枚絵の浮世絵でも、描かれている人物の台詞が書き込まれているものが沢山あります。
このようなスタイルの書籍や絵画は日本独特のものとして発達しました。
諸外国では現代の挿絵のように、関連する情景がアクセサリーとして描かれているだけです。
日本は版木という技術がありましたから、文字だろうが絵だろうが自由に印刷できました。
西欧のようにアルファベットの活字を使う印刷方法では絵を入れるというのは至難の業でした。
結局、文字と絵は別々のページということになりました。
日本は絵巻物という文化が発達しました。
一つのストーリーを長い巻紙に時間の経過に応じて絵を描き並べていく手法です。
多くは寺院の由来や高僧の伝記でした。
源氏物語絵巻のように貴族階級の子女の娯楽向けに発達したものもあります。
仏教を布教するのにあたり絵解き講釈という手法が採られました。
大衆に絵を見せて、その絵の情景や登場人物の説明をしながら仏教の教義を教えました。
地獄絵などは、現在も残っています。
これを横長の巻紙に描いたのが絵巻物です。
以上がざっとしたアニメと漫画のむかしのお話です。
このように大衆の間で発達した文化を時の権力者が認めて活用奨励するという文化は日本独特のものです。
中国や西欧では、王侯貴族の文化と大衆文化に厳然とした区別があったのの対して、日本は、階級間の文化の障壁が低いというかむしろ曖昧だったといえるでしょう。
古くは、万葉集には王侯貴族の歌も防人と呼ばれる民衆の歌もなんら区別することなく収録されています。
後白河法皇が編纂した梁塵秘抄という歌集があります。
当時(平安時代)の大衆の間で流行した歌謡を集めたものです。
今でいえば、路上ライブの歌を総理大臣が集めて全集にしたようなものです。
サブカルチャーとカルチャーの差が曖昧で線引きが難しいというのが日本文化の特徴です。
王侯貴族が外来文化を導入しても、たちまち民衆に浸透していきました。
一方で、民衆によって淘汰され支持が続いたものが伝統文化として伝えられ残されてきました。
歌舞伎も元々は卑賤なものだったのが、いまやなにやら高尚な舞台芸術になっています。
アニメや漫画もこの文化の一部であると言えるでしょう。
今や政府も産業界も家電自動車にかわる外貨獲得手段として大騒ぎしています。
女子高生発の携帯絵文字もそのうち著作権料が入ってきますかね?
お礼
詳しくありがとうございます! 最古のアニメ、みてみましたが、Flashアニメの懐かしさを思い出しました…。 でも最古でこんな繊細な表現ができていたんですね。