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屋根の結露で野地板腐食・雨漏り発生、下葺き材についての質問
- 屋根の結露により野地板が腐食し、雨漏りも起きているため、下葺き材の選定について質問します。
- 現在の下葺き材はアスファルトルーフィングで透湿性が低いため、透湿シートを採用することを考えています。
- 透湿シートの単価や機能性について教えてください。また、コンパネ張りと組み合わせても問題はありませんか?
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ご質問を読んでみましたが、少し不明点が多く、不安ですが、記載します。 1)結露について 「屋根の結露で野地板が腐食し」は確かでしょうか? これが正しいなら、結露の原因を排除しないと、解決にはならないと思います。 「結露」は、湿気を含んだ空気が、冷たい物に触れ、湿気を含むことが出来なくなり 水分が表面化する現象です。(冷たい水を入れたコップの表面の水滴) それを防ぐ方法は、イ:空気中の湿気(水分)を減らす。ロ:冷たい物を無くす、です。 イ:空気中の湿気(水分)を減らす。 結露する場所が小屋裏であれば、その水分はどこから供給されるか? 答えは室内からです。原因となるものは一杯あります。お風呂の湯気、ポット方式の 石油ストーブ、室内の洗濯物、その他。そして、人間そのものが水分の発生源です。 これ等の水分は、天井板を通り抜け、天井裏に至り、急激に冷やされて結露となります。 これを防止する為には、天井裏に防湿フィルムを敷き詰め、天井裏内に湿度が侵入 しにくくする必要があります。 今回の場合、最も必要なのは、防湿フィルムの敷き込みだと思います。 ロ:冷たい物を無くす 北国(極寒地)では、天井板の上に、防湿シートを敷き詰め、その上に断熱材を 敷設します。断熱材はグラスウールマットであったり、綿状になったグラスウール (ブローイング工法)であったりします。 この意味は、単純に、室内の断熱と言う意味の他に、湿気が冷たい物に触れるのを 防止する機能も果たします。 ハ:小屋裏換気 上記の手段を講じても、湿度は小屋裏に入り込みます。(量が少なくなる感じです。) それを出来るだけ早く、屋外に排出する必要があります。 その手段が小屋裏換気です。換気扇を設けて強制的に排除する場合と、換気口を設けて 換気をする場合があります。 以上が、小屋裏の結露を防止する基本的な手法です。この方法で有れば、野地板をコンパネに しても問題は無いと思いますし、木材が結露によって腐食することも無くなります。 屋根材に用いるのは、当然ルーフィングで結構です。屋根面に防湿シートを設けても この方法では、全く意味が有りません。 また、念のため申し添えますが、この方式では、屋根の断熱工事も余り意味が有りません。 その分、天井裏の断熱を充実したほうがいいです。 雪国とのお話なので、今回の前提は、外壁面にも断熱材が入っている、との前提に立っています。 この程度でお役に立てば良いのですが。
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- titelist1
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野地板の腐食の原因の水分は屋根からではなく、屋根裏から来ているのです。雪国であるので、外気温度が低いのに屋根の裏側が暖かいのです。その温度差によって野地板の下側に結露が発生するのです。 透湿防水シートの発想は野地板に結露した水分を野地板を通過させて、屋根の外に逃がそうとするするのでしょうか。逆効果で、結露を防ぐことを考えた方が良いと思います。野地板は合板であろうが杉板であろうが結露すれば木材は腐ってしまいます。 温度を残して水分を取ることは難しく、冬場では喉が痛くなります。結露防止対策として勾配天井をやめるのも効果がありますが、せっかくの勾配天井なので残す方法を説明します。天井を剥がして、野地板の下側に非透湿性の発泡ウレタンを隙間なく吹き付けで断熱をするのです。断熱材を充填した後に天井を張り直します。温度差も少なくなり、野地板面が結露しなくなります。 ルーフィングは実績のある普通のアスファルトルーフィングで良いと思いますが、表面にイボイボの付いたものがあり、野地板から浮かせることで自然換気を期待するものがあります。タイベックのルーフィングなどに耐久性の実績はありません。