主にSF小説を趣味で書いてます。時代小説も、豊臣~江戸初期の風俗・情勢を背景に書くことがあります。
「歴史小説」違って、多少融通が利くのが時代小説ですが、どんなことを知っておく「べきか」は、質問者さんの書かれる小説の内容しだいです。
武士のスタイルであるチョンマゲを非戦闘員である庶民もまねたように、武士の生活が下町にも大きな影響を与えているのですが、例えば、武士が一切出てこない小説を書こうとしている人に、武士の日常生活を知っておくべきだとはアドバイスできません。
未発表段階で、どんな内容なのか書きたくはナイ気持ちもわかりますが、「江戸の下町を舞台にした、平民の女性」というだけではなく、もっと詳しく話の展開を書いてもらえないとナニを調べておくべきだとは書けません。
まずは、年表、時代考証事典と、江戸時代の地図を買って横に置き、ザックリと「いつ、どこで、だれが、なにをするのか」だけ決めて書き始めてはどうでしょう?
書き始めると、「下町の女性はどんな話し方をしていたのかな」とか、「未婚の女性はどんな形に髪を結っていたんだろう」とか、興味が湧いてくると思いますよ。
例えば、下町の女性が「畏れながら」と奉行所に訴え出るシーンを書きたいなら、奉行所はなんという名前で、どこにあったのか。奉行所のなんという役職の人に訴えればいいのか、訴える方式は、などなど、芋づる式に「知らなければならない事」が出てきます。
訴えるシーンがなければ、事前に調べてもまったくのムダですし、訴えるシーンが出てきても「たまたま同心(岡っ引きの親分)を知っていたでその人に」とかの設定をして細かな手続きをごまかし、調べないで済ますこともできます。
時代小説の要諦は「おもしろい主人公」と「話の展開」つまりストーリーですので、最初から「知ってから書こう」とせず、まずは書き始めることをお勧めします。
私自身の経験から言って、徹底的に調べてガチガチに設定を固めてから書こうとすると最後まで書けませんよ。途中で挫折します。プロじゃないので、そんな暇なんてありません。
お礼
徹底的に調べないといけないのかと思っていました。 でも、とにかく書いた方がいいのかもしれませんね。 もちろん知らないといけないことってあるんでしょうけど、好きですし、最後まで書いてみようかと思いました! 参考にさせていただきます。 ありがとうございました。