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日本のインフラ整備の課題は?

日本のインフラ整備の課題がいわれて久しいですが。 戦後、高度経済成長とともにインフラ整備が進められてきましたね。 でも欧州と比べてまだまだの部分もあるかと思います。 皆さんは日本のインフラ整備にどのような課題があるとお考えでしょうか。 ハード、ソフト両面でのご意見をいただけますか。

みんなの回答

  • eroero4649
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回答No.6

最大の問題は、皆さんが思っていることなんですが、原則として「作ることはいいことだ」と考えているところかなと思います。「便利になる」「豊かになる」という合言葉の元に、スクラップアンドビルドが繰り返されています。 でもそんなに新幹線がいるの?高速道路も作らないといけないの?という視点が必要になるだろうなと思います。なぜなら、日本はこれから人口減社会になってゆくからです。 以前にあるニュース番組でやっていました。ある山奥の村。その村には普通車でも対向するのがやっとのような峠道しかないので、村の慰安旅行で大型バスが村まで入って来られないので、バスが来る集合地までマイカーで乗合で来ていました。お婆ちゃんが「新しい(広い)道が出来ればバスに直接乗れてええね」と新道路建設に期待をしていました。 しかしそのニュースを見ながら思ったのです。年に1度かその程度のバス旅行のために何十億円もかけて道を作らなきゃいけないのか?と。 他の方も指摘していますが、今、各地の道路や橋などが管理が間に合わずに老朽化しているところが増えています。不思議なもので、家でも物でも手入れをしないとものすごい勢いで老朽化するんですね。危険で渡れない橋なんかが全国に増えています。なぜ橋が急速に老朽化しているのかというと、ボルトにペンキを塗り替えるというような整備をちゃんとしていないからです。ボコボコあっちこっちに橋を架けたら、管理する市区町村の管理能力を超えてしまったわけです。 それで、これからそういった町なんかはさらに就労人口が減ってさらに管理が難しくなるわけですよ。どーすんの?って話です。 ヨーロッパに比べても、日本は全く遜色ないと思いますよ。鉄道網は全国に張り巡らされていますし、何よりダイヤが極めて正確です。都会だろうがド田舎だろうが1分たりとも乱れません。イギリスやスペイン、イタリアなんかは「特急列車だけはなんとか頑張って正確に走らせるけど、あとは結構テキトー」というのが多いです。いくら線路があったとしても、いつ来るのだか分からないのではね。 元々、鉄道というのは軍隊を運ぶために発達したんですよ。ドイツの鉄道網が充実しているのは、ドイツという国は東にロシア、西にフランスという大陸軍国に挟まれているので、東から西へ、あるいは西から東へ速やかに軍隊を移動させる必要があるんですね。それで国家事業として鉄道網を充実させ、普仏戦争はそれで勝利しました。 第一次大戦で今度は自動車が重要になってきたので、ヒトラーは自動車(戦車)が速やかに移動できるようにアウトバーンを整備しました。 アメリカで鉄道が割と発達しているのは、東部と南部です。理由はそう、南北戦争です。南北戦争では鉄道線沿いに戦いが繰り広げられました。だから戦争をしなかったアメリカ中部や西部、中西部なんかは鉄道がほとんどないわけです。もしカナダとアメリカの間で戦争があったら鉄道も引かれたでしょうね。 実は日本でも鉄道が発達したのは各地の部隊を速やかに移動させるためです。 ヨーロッパの道路網は、なんと恐るべきことにローマ帝国時代の街道が基礎になっているところがあります。なんともすごいことに、ローマ帝国時代に作られた道路がいまだに使われる場所もあります。何がすごいって、何トンもする自動車やトラックが走っても壊れないような道路を2000年くらい前の人たちが作ったということです。ローマ帝国の街道って、基礎がものすごくしっかり作ってあるのです。ローマ帝国の土木建築技術はとんでもなくて、今でも水道橋が壊れずにしっかり残っていたり、あのコロッセオも永遠に姿を残しているわけです。うーむ、同じイタリア人の仕事とは思えない。 日本は国土が狭い上に山が多く平地が少なく、川の傾斜はものすごく急です。昔社会科で習いましたでしょ。数少ない平野は沖積平野が多く、つまり川が運んだ土砂で平野になったという場所です。つまりどういうことかというと「川の土砂が流れたんだから洪水が多いってことだろうがよ!洪水以外でどうやって川の土砂を運ぶんだよ」ってことです。つまり平地は洪水が多く、山は急で土砂崩れになりやすい。秋には台風がきますし、冬は大雪が降る地方もありまっせー。ついでに地震はその分布を地図に書くと全国が隠れてしまうほどです。イギリスではマグニチュード3の地震がヘタすると「数百年にいっぺん」起きます。なんでもイギリス史に残る「ビッグアースクェイク(大地震)」は確か推定マグニチュード3とかだったはずです。地元の教会には「地面が揺れて窓枠がガタガタ鳴り、家具が揺れた!」とその歴史的事件の記録が残されているそうです。ふざけるな、マグニチュード3の地震なぞ毎日どこかで起きとるわ。震災の後など震度5でビビらなくなったわ。 地震があると山は崩れ、平地は沖積平野だから液状化現象を起こします。地名で「窪」「谷」なんてのが残ってるところは液状化現象の覚悟が必要ですぜ。はい、「荻窪」「阿佐ヶ谷」「世田谷」「渋谷」いろいろ地名に残ってますねー。 100年かそのくらいに一度は震災レベルの大地震もきますから、そのときにまた再整備が必要ですね。 ただ、東日本大震災のときに常磐道だかどこだかが被害を受けて通行不可能になったのをものの一週間程度で修理して、その他の被害も10日間程度で90%以上応急修理を済ませたネクスコの能力は世界から「驚異的」と称賛されましたね。アメリカはあのカトリーナ台風のとき、一週間が過ぎても軍隊でさえニューオリンズ市内に入れなかったんですからね。

gouzig
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 たくさん書いていただきましたが、全部きちんと読みました。 山村の道路建設、橋などの老朽化、欧米の鉄道と道路、そういうことですね。 確かに、日本は土木、建築などのハード面は強いですね。 一方、日本人の頭の中のソフト面はかなり低いと思います。 頭といっても土木、建築、電気などのハード面に関する頭脳はいいのですが、人間社会の課題をどうするのかといった頭脳はとても弱いです。 そもそも「人間社会をどうするといったインフラ」などは考えた歴史がないですね。

  • key00001
  • ベストアンサー率34% (2878/8340)
回答No.5

お礼ありがとうございます。 > 財政上の問題などありますから簡単には実現しないのでしょうが、 超巨大なハコモノ行政ですが、ここまで行けば、ニューディール政策の如き、経済対策になりますし。 その後に経済活性化の効果などが得られたら、採算が合うか、黒字になるのでは?などとも思いますよ。 > 最後の話の実現のためには、国民のインフラ整備が必要でしょうね。 仰る通りですね。 まずは、公職選挙の投票率を上げることが、ソフト面での最大のインフラ整備かも知れません。 小学生でもスマホを持ってる国など、日本くらいかと思いますが、ネット投票の環境など、ハード面のインフラは、世界でも屈指に確立しており、投票率を上げるなど、簡単なコトなのですが・・。

gouzig
質問者

お礼

再度の回答ありがとうございます。 「公職選挙の投票率」そうですね。 選挙権も18才からになりますし、国民の政治意識の高まりは最大の課題ですね。 昨日他の質問にもありましたが、政治意識など社会をいい方向にもっていくような国民の意識はとても低いですね。 目先の知識意欲などはかなりのものなのですが。

  • key00001
  • ベストアンサー率34% (2878/8340)
回答No.4

インフラと言うと幅広いので、交通インフラの面で考えてみますが、他のインフラに関しても、同様に考えることが可能かとは思います。 ハード面では、海洋国家の島国であるにも関わらず、陸上輸送への依存度が高い点が挙げられます。 例えば、瀬戸内海とか中部地方の河川を利用して、太平洋側と日本海側を貫通する「運河」を作れば、太平洋側と日本側を貫通する大量海上輸送が可能になります。 物流面のみならず、日本海側の過疎問題(都市部の過密化問題)の解消に繋がるのでは?と思いますよ。 また地方空港が軒並み失敗と言うのも、そもそも日本の様な島国においては、ちょっと考えにくいのですが、ソフト面は後述しますが、そんな中、そこそこ成功している空港は、軒並みアクセスが良いです。 海上や航空の輸送交通をテコ入れし、陸上と競合させれば、当然、高速道路の無償化なども起こり得るでしょう。 ソフト面は、上述の空港の失敗で言えば、空港の建設ありきの計画で、3~5年で黒字化と言う、大甘の事業計画を作成するなどの結果ですね。 また、そもそも「各県に1つ」も不要であるにも関わらず、そう言う方向性になりがちなのは、現在の都道府県が問題かと。 これに絡めて、いきなり地方分権とは言いませんが、それこそ「日本のインフラ整備」を、地方の首長や地元国会議員の利益誘致で考えることこそがナンセンスの塊です。 あるいは、民主党政権下における目玉政策の一つであった「高速道路の無償化」を、断念せざるを得なかったのは「既得権益」です。 行政の区割りとか、既得権益などのしがらみから離れ、「日本全体のインフラ最適化」を真剣に考慮すれば、かなり良く出来るとは思います。

gouzig
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ゆっくりと読ませていただきました。 「太平洋側と日本海側を貫通する運河」も面白いです。 財政上の問題などありますから簡単には実現しないのでしょうが、そういう発想の積み重ねが大切ですね。 地方空港の件はその通りです。 最後の話の実現のためには、国民のインフラ整備が必要でしょうね。

回答No.3

老朽化対策の方が問題だね

gouzig
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「老朽化対策」もインフラ整備でしょう?

回答No.2

課題というからにはこれからの問題ということであれば、 やはり人口が減少している局面への対応ということではと思います。 (積極的な人口増加策があれば別ですが・・・・) インフラ整備の費用やその維持費は直接的(利用料金など)にしろ間接的(税金など)にしろ、結局は国民負担になるわけです。 今後、利用が増えるのであればいいのですが、絶対的人口が減るということは必然的に利用は減ることになるわけです。 ただ、これ以上のインフラ整備が不要なのかといえば、そうとも言い切れないでしょう。 例えば、2月の大雪の際には首都圏である山梨県ですら道路が降雪により通行止めになり孤立するということが起きました。全国的にみれば毎年のように台風や大雨などにより孤立する集落があるわけです。 個人的には、「予測しうる天災が発生しても最低限のライフラインが絶たれない」ためのインフラ整備は今後も必要と思います。

gouzig
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 「人口が減少している局面への対応」ですか。 確かに、高速道路をどんどん作ればいいというものではないですね。

回答No.1

>日本のインフラ整備の課題は? エネルギー多消費型の自動車交通を推進する道路網は税金で整備される一方、 エネルギー節約型の鉄道線路の建設整備には税金が投入されず、事業者任せになっている点。

gouzig
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 「鉄道線路の建設整備」ですか、なるほどです。 私も鉄道、路面電車の復活を望んでいます。