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コンビニのプリンタはどうしてレーザーなの?
こんにちは。 コンビニのプリンタはどこもレーザープリンタのようですが、どうしてインクジェットではないのでしょうか? 何かご存知の方がおられましたら教えて下さい。
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プリンタの修理屋です。 コピーサービスのコピー機として・・・・ インクジェットプリンタは致命的な欠点があって使えないというのが真相です。 実は、これが分かっている人はほとんどいません。 まず、レンタルとかリースですが、インクジェットでも可能な話です。やろうという人がいないだけです。 仮にやったとしても、経費的にあわないという結論になるはずですし。 また、リースと保守契約を混同している人も多いのですけど、本来は別物。 保守契約に入ればインクジェットといえども故障の都度修理代金を支払うなんていう事はしなくてよいのです。 大判のインクジェットプリンタは保守契約が当たり前に近いです。 インクジェットプリンタの致命的な欠点はいくつかあります。 まず、インクを噴射するノズルの問題。 PPC(レーザープリンタは元々PPCと言われていたコピー機から発展したようなもの)の場合、紙にトナーを転写するために感光ドラムというものがあり、そこに静電気でトナーを付着させ紙に転写しています。 それに対してインクジェットは1cm~3cm程度の狭いヘッドを何度も往復させて画像を作っていきます。 同じ画質のものを作る場合、レーザープリンタは紙を普通に送れば終わるのに対して、インクジェットは何十回もヘッドを往復させます。 それもかなり高い精度で駆動しています。 結果として耐久性が低くなります。 じゃあ、紙の幅に合わせた幅広のヘッドを作ればよいのでしょうけど、これが非常に高額になります。 こういう考え方のヘッドを持っているのはキヤノンのカードプリンタです。 最大でハガキの縦送りしかできません。 少し前の機種になりますけど、CX670ではヘッドの価格は33,000円程度していました。それも各色独立ですから、4色モデルなら13,2000円にもなっていました。 ヘッドには数千のノズルがあるのが普通で、LSIの生産と変わらないような超精密な物です。 ノズルは髪の毛の1/10程度の細い穴で、その中にインクを噴射する機構を仕込んでいます。 それに対してレーザープリンタの感光ドラムは、アルミのドラム(パイプと思って結構です)の真円度を出して、表面にコーティングするだけです。 ヘッドを作る場合、大きくなると製造が非常に難しくなるようで、恐ろしく高くなっていきます。(生産数が少ないという理由もあるとは思いますけど) それを全く無視したとしても、A3縦で流そうとすれば3倍の幅のヘッドが必要で、4色でヘッドだけで40万円くらいになります。 必ずメンテナンスは必要になりますけど、レーザー複合機の10倍程度の金額になるはずです。 個人向けのインクジェットのような狭いヘッドで何度も往復させていると、ヘッド自体の噴射回数も多くなって寿命は縮めます。 今じゃあ1万円程度でモノクロですけどレーザープリンタが買えます。 同じ価格帯のインクジェットプリンタと比較すると、 インクジェットプリンタは、5年/15,000ページ程度の想定ですけど レーザープリンタは、5年/50,000ページ程度の想定で作られています。 インクジェットプリンタは、この辺りが上限でしょうけど、レーザープリンタは下限です。 最初の投資金額は高いでしょうけど、レーザーのほうが耐久性でははるかに有利です。 話題になることは少ないのですけど、インクジェットプリンタは長く使っていると、どうしようもない不調に見舞われます。 内部で、制御出来ないインクミストなどが飛び散ります。 それが空気中のホコリに付着して泥のような状態になってメカに付着する現象があります。 昔からある現象なのですけど、こればかりは制御しようがないのです。 特定のユーザーが使うのなら問題は少ないでしょうけど、不特定のユーザーが使い、印刷数も多くなるという想定であれば、故障だらけになる可能性が高くなり、インクジェットは使えません。 画質の問題もあります。 「耐水性」の問題を出している人もいますけど、インクジェットでは「裏写り」も問題になります。 両面コピーをする場合は使い物にならない可能性があるわけです。 画質も用紙によって大きく左右されるのも問題です。 普通紙で写真を印刷すると、カラーレーザーのほうが好感がもてるでしょう。 インクジェットプリンタは、多くのメリットを持っているのですけど、コンビニのコピー機としては、デメリットばかりが出てしまうのです。
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- Kon1701
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家庭でビジネスインクジェットプリンタを使っています。レーザーほどではないけれどプリントはそこそこ早く、顔料インクなので濡れても平気です。プリント代もビジネス文書なら1枚10円以下になります。文字もきれいに出て、写真はレーザーより上でしょう。 ここまでは良いのですが、使っているとどうしてもノズルの詰りが出ます。レーザーなら定期的なメンテナンスで印刷品質は保てますが、インクジェットはそこまで安定していません。その都度ヘッドクリーニングをすればよいのですが、コンビニでは店員さんに手間がかかってしまいますし、かすれなどがあればクレームにもなります。印刷ミスのカウント、返金などとても面倒でしょう。印刷専業ならともかく、コンビニの片手間ではやはりレーザーでしょうね。レーザーの信頼性は高いです。会社で使っている複合機、相当酷使していますが印刷の不具合は全くと言ってよいほど出ませんから。
お礼
ノズルの詰まり、メンテナンスの大変さ、よく分かりました。考えもしなかったことばかりです。 大変参考になりました。どうもありがとうございました。
- zazako
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コンビニのプリンタ、というかコピー機(複合機)ですね。 レーザー複合機は普通、カウンター方式といって1カウント辺りいくらというふうにメーカーに支払っており、カウンター料金の中にメンテナンス代や消耗品代(トナーなど)を含んだ料金になっています。 インクジェットにはそういう料金体系はないので壊れればその都度料金は発生しますし、インク代もかかります(ご存知のように高い!) 更に色々な機能が求められていて(例:チケット購入、証明書プリントなどなど)インクジェットにはとてもじゃないけど対応できないためです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >更に色々な機能 >証明書プリントなどなど そうか!分かりました。速い安いの他に、レーザーで印刷したものは水に強いという利点も関係あるんですね。 どうもありがとうございました。
- te2kun
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昔は、コピー機って、主なものが、レーザーでした。今ではコピー機から派生して、色々なことが出来る複合機になっています 白黒などを大量に印刷するには、インクジェットよりレーザーの方がコストが安かったりします 最近は、インクジェットもコスト的に安くなっていますが・・・ また、レーザーだと、法人向けもあるので、リースやレンタルなどが存在します インクジェットも早くなっていますが、レーザーの方が印刷速度としては早いです インクジェットは、リースとかはないかと・・・
お礼
ご回答ありがとうございます。 安い速いの他に、レンタル出来るからという理由もあるんですね。 全く思いもよりませんでした。
お礼
機械そのものの耐久性がそこまで違うとはご指摘を受けるまで想像もしませんでした。 >画質も用紙によって大きく左右されるのも問題です。 >普通紙で写真を印刷すると、カラーレーザーのほうが好感がもてるでしょう。 そうなんです。前からなぜかレーザーのほうがいいなあと思ってたんです。粉を焼き付けるのだから画質は安定するわけですよね。 ほぼ完璧な回答です。 今回は本当に質問してよかったと思いました。どうもありがとうございました。