人体組織と細胞の違い。
遺伝子およびタンパクの発現異常を調べる実験をしています。そこで私は人体の組織切片を用いて免疫染色などの手法を用いて調べているのですが、人体組織では細胞が既に死んでしまっているため、動的な解析が出来ません。細胞を用いた実験なら動的解析も可能と考えられるのですが・・・。
そもそも、人体組織は一度パラフィン包埋してしまえば保存が簡単などの利点もありますが、切り出した組織の個人差などで株化した細胞とは違い、同じ処理を行っても安定した結果が得られないように思います。また、網羅的に行った組織の免染の結果を性別、年齢、stageなどで分類することにどのような意義があるのでしょうか?
遺伝子やタンパクの発現異常による病気の治療を考えた場合、その遺伝子またはタンパクが治療ターゲットとなりうるかを評価すれば良いのであるから、人体組織を使って疫学的な評価を出す必要はないと思うのですが、どうなのでしょうか?
細胞を用いた実験よりも人体組織を用いた実験の方が優れている点とは一体どういったところなのでしょうか?
以上の質問の答えを教えてください。出来れば分子生物学、医学の専門家にお答えいただきたいと思います。