酪農家です。完熟牛糞を販売もしています。
まずその牛糞の水分がどのくらいあるかが問題です。生ということでたぶん90%前後は生み直しあるでしょう。(搾乳牛と肥育牛ではかなり違いますが)
醗酵するには70%くらいまでに水分含量を下げる必要があります。籾殻はほとんど水分を吸わないし、落ち葉もかなりの量が(ほんとに大量です)必要です。
ですからいくら段々に積んでも、一向に発熱しません。ただ腐るだけで悪臭を発します。
まず水分調整を考えましょう。一般的にはおがくずか稲藁が考えられます。入手できそうな所をあたってみましょう。手に入ったら稲藁は細かく切って、おがくずはそのまま混ぜましょう。混ぜあがった材料を手で握ってみて、最初は固まっているが、やがてぱらっと崩れるくらいが水分70%位です。
これを雨に当たらないようにして積み上げて置き、様子を見てください。水分が合っていれば次の日には醗酵が始まり、堆肥の独特な匂いがし出します。
こうなったら最初は2カ月たったら切り返し(堆肥をかき混ぜる。積み直し)をします。また2カ月たったら同じことをします。そのころには熱が下がり出してますので、そのまま置いておきます。半年経てば完熟堆肥の出来上がりです。
おがくずだけの場合は1年は置いておきたいです。