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オンキョーD-312Eを鳴らすアンプの出力
D-312Eは、低能率というコメントが多くあります。低能率の意味がよくわからないのですが・・・・このスピーカーを十全にならすためにはどのくらいのアンプの出力を目安に購入すればよいのでしょうか?最も部屋が八畳ですから、実際は数ワットの出力でしか聴かないのですが・・・的外れの質問かもしれませんが、よろしくお願いいたします。
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スピーカーは、電気エネルギーを音響エネルギーに変換する装置です。「能率が低い」とは、この変換効率が悪いことを意味します。従って、能率の高いスピーカーと比べると、同じアンプの出力で得られる音圧が低くなります。同じ音圧を得ようとすると、よりアンプの出力を大きくする必要があります。 D-312Eの能率は、公称値で83dB/W/mです。これは、1Wの音声信号を入力したとき、正面1mの地点で、83dBの音圧が得られるという意味です。 D-312の最大入力(瞬間的に耐えられる限界)は200Wなので、連続入力(常時耐えられる限界)は50W程度でしょう。この場合、約17dBの上昇なので100dBの音圧ということになります。大ざっぱに言えば、電車のガード下や地下鉄の駅で電車が通過するときくらいのやかましさ、と考えれば良いでしょう。 では10Wではどうか。この場合は10dB上昇なので93dBで、だいたいカラオケの個室内くらいです。普通の家庭では、このくらいで十分大きな音と言えるでしょう。 連続で10Wを歪なく出すためには、アンプの性能としては最大出力で30~50W程度のものが必要です。アンプの最大出力とは、「音が歪みまくっても、とりあえずアンプが壊れない限界」という意味です。最大出力10Wのアンプだと、酷いものだと10%くらいの歪が出ますが、普通の人で1%程度の歪があれば違いを感じられるはずなので、お話しになりません。 ということで、アンプを選ぶのであれば、定格出力10~20W程度、最大出力30~50W程度のものが良いでしょう。それ以下だと、音量を上げたいと思ったときに足りなくなる可能性があります。
お礼
懇切丁寧なご説明、痛み入ります。機械音痴の小生でもよく理解できました。大変参考になりました。ありがとうございます。