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心に響くボーカロイドのポイントとは?
一昔前は、 「盗んだバイクで走りだす、行き先も分からぬまま。自由になれた気がした、15のよ~る~。」 みたいな曲が流行っていました。 これは、物質信仰主義(資本主義的競争原理)に溺れて中身(精神性)の無い「詰め込み教育」をしてきた戦後世代、団塊世代に対する反発の表れを象徴しているのだと思います。その結果、戦後世代、団塊世代の作った「型」から脱却すれば何でもいいやという、やはり「中身の無さ」からは脱却出来ないままの愚かな歌詞となったのだと思います。 しかし、時代は変わりました。 今は、そう、ボーカロイドです! 私はボーカロイドの出現を発見した2007年から、その無限の可能性にカルチャーショックを受け、2008年からは「歌い手」を始め(ただしド底辺に終始した)、初音ミクV3の発売から、ついにDTMに手を出してしまったのです。 そして、何とか耳コピカバーなら出来るようになった昨今なのですが、いよいよオリジナル楽曲の作成を始めるかな~と思っているところなのです。 しかし、作品を作るにあたって、一つ疑問があります。伸びる曲はクオリティ的に高いのは理解出来るのですが、大して伸びてない曲で、とてもクオリティが高いものが無数に存在するのもまた事実です。 クオリティの高さ(つまり調教だとかMIXだとか、音楽としての完成度)をクリアした上での、「伸びる曲と伸びない曲の差」とは一体何なのか、ということです。 ひいて言えば、それは、「最近の若者は何に感動するのか」ということなのだと思います。それの対比として、冒頭の一例を出したのです。 例えばFreely Tomorrowの場合は、スピリチュアルに通じるものがあり、それは例えば「私のお墓の前で泣かないでください」の曲と源泉を同じくする部分があるのです。このスピリチュアルな部分は世代の壁を越えて人に感動を与えるものだから私にも理解が容易だったのだと思います。スピリチュアル要素がFreely Tomorrowを成功に導いたのだと思います。「調教が上手い」だけであれば、Mitchie Mのそれ以前の曲に関してもヒットしていた筈です。Freely Tmorrowのスピリチュアル要素が、それ以降Mitchie Mの成功を決定づけたのだと思います。 しかし、それ以外の流行に関してはどうでしょう? 「最近の若者の魂の琴線に触れる」その要素とは?
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- megurinetyuu
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難しいことはよくわからないので、 個人的なことを書いてもいいですか? 私は今20歳です。(最近の若者の部類に入りますよね?) ボカロに出会ったのは高一の時なので5年前ですかね。 そこから一気にハマって、今や音楽といえばボカロしか聴きません。 好きになった理由…一番衝撃的だったのはその歌詞でしょうか。 それまでは、いわゆるJ-POPというジャンルの曲を 聴いてたんですが、それとは明らかに違いました。 J-POPに限らず、人間が歌う歌というのはやっぱり売れることを 前提にして作られているように感じます。 老若男女、全ての世代に受け入れられるような、前向きな歌詞。 決して、人間の汚い部分とか後ろ向きな部分は 肯定するべきじゃないみたいな。 でもボカロ曲は違いました。 いじめ、自殺、偽ってる自分…。 そういうものが一切隠されていなかったので、思春期だったあの頃の 自分には強く響きました。 具体的に、ニコニコランキングに入ってて私が好きな曲でいえば、 「ロストワンの号哭」、「ケッペキショウ」、「再教育」、「インビジブル」などです。 以下、好きな部分の歌詞です。 ・「ロストワンの号哭」 過不足無い 不自由無い 最近に生きていて でもどうして 僕達は 時々に いや毎日 悲しいって言うんだ 淋しいって言うんだ 過不足無い 不自由無い 最近に生きていて でもどうして 僕達の胸元の塊は 消えたいって言うんだ 死にたいって言うんだ いつになりゃ大人になれますか そもそも大人とは一体全体何ですか どなたに伺えばいいんですか おいどうすんだよ もうどうだっていいや ・「ケッペキショウ」 やっぱ そんなもんじゃんか 所詮 人間なんて利己主義で 僕らだってそうなんだ 汚い色に染まってくんだ ダメだったんだ 人類は それは とうに とうに 手遅れで エゴばっかの世界なんて 息を吸うのだって困難で 誰だってわかってんだ 自分勝手だって 価値なんて だから 口塞いじゃって もう 知らない じゃあね バイバイ ・「再教育」 道徳なんて死んじまえ 缶コーラ蹴り飛ばした 青春なんてこんなもの このセリフ何度目だ そうだった 向上心のない日々は 何も昔からじゃない 幼少年の僕達に 指差して笑われた ・「インビジブル」 そこに僕がいない事 誰も気づいちゃいないでしょう そもそもいない方が 当たり前でしたね 大嫌い嫌い嫌いな僕を 覚えてますかルンパッパ 知らん 知らん 顔 して 楽しく生きるの やめてくんない? 大嫌い嫌い嫌いな僕を どうか忘れないで ごめ んね それ でも 端っこでいいから座らせて …思春期というか、悪く言えば厨二なんですよね。 でも、それが一番共感できるし納得できるんです。 「ロストワンの号哭」の、いつになりゃ大人に~のところは 今まさにそう思ってます。 高卒で社会人になって、20歳になって、 つい先日成人式にも行きました。 でも大人って何? 年を取るだけでなれるものなの? 違うよね?…って、誰にも聞けないけど、悩んでるところです。 あと、「インビジブル」。 これはまさに学生時代の私です。 いじめられていたわけじゃないけど、私は透明人間でした。 自分から関わろうとしなかったせいもあるけど、 嫌われていたのもあると思います。 初めて聴いた時、私のことを歌ってるのかと思って 鳥肌が立ちました。 ニコニコの視聴者層は、10代・20代がほとんどを占め、 特に中学生が一番多いみたいですね。 そんな思春期の時に思うこと、悩み、過去の経験などと 重なる曲、共感できる曲に人気が出るのではないでしょうか。 …あくまで自分中心の考えですが。
- enneagram
- ベストアンサー率53% (32/60)
絵師をしてた関連で、一時期ボカロ曲を聴きまくっていた者です。 今も時々ニコ動で殿堂辺りを聴いたりしますが、出始めの頃は歌詞なんて半分どうでも良くて ノリが良く、曲がしっかりして、調教が上手ければ伸びてましたよね。 けど、最近は投稿数も膨大ですし、月並み(平均)ではすぐに埋もれてしまいます。 あくまで、私の感じている傾向ですが 最近の世の中って、リアルで自分の本当の悩みを話せる人間関係を築き難い風潮がありませんか。 話せば「重い」「ウザい」となるのが怖い。けど、ホントは皆んな自分の事を聞いて欲しい。 誰もがそんな想いを心の中に押し込めています。 だから、拒絶されても痛みが少ない、こういう質問サイトが賑わうのでしょうね。 もちろん、悩みの内容は人生だったり恋愛だったり様々でしょうが、 最近の売れてるボカロ曲は、そういう声に出して言いたい事を上手く表現くれている曲が 多いなと思いました。 「そうそう、私も今こんな気持ちでいるの!」という共感。 「この物語(曲)のように、私も救われたい・・・」という希望。 「こんな風に、自分も殻を破って自分を変えてしまいたい」という願望。 何やら、そういうモノを含んでいる曲には多くの人が心を奪われている気がします。
お礼
現在ニコの再生数トップを誇っているのは「炉心融解」だと思います。「炉心融解」は500万再生くらいの時一度アップロード者が削除したため、現存している再アップのものと合わせると「みっくみくにしてあげる」を抜いているだろうと思います。 「炉心融解」に歌われていることは「自己嫌悪」だと思います。それは「見てはいけない夢を見た」「それは自分の心の中のどこかに、そういう願望が無意識に存在しているからだ」そんな自分に対する「自己嫌悪」なのでしょう。それが「自殺願望」という「破壊衝動」につながっている、ということなんでしょう。 その「破壊衝動」の大きさがリスナーを興奮させるのでしょうね。 ご回答者様によると、「炉心融解」に歌われている「“君”を殺す夢を見ちゃった」というのは、 ★話せば「重い」「ウザい」となるのが怖い。けど、ホントは皆んな自分の事を聞いて欲しい。 ということになるのではないでしょうか。実際問題「重い」「ウザい」となりそうですね。 「口に出して言えないことを歌う」というのは、昔からあったと思うのですが(例えば盗んだバイクで走りだすのは本当はタブーだけれども、「よい子」の振りしたリスナーも共感した訳です)、「今」は何故「それ」が「口に出して言えないがみんな思っていること」になったのでしょうか? 例えば「炉心融解」では何故「“君”の首を絞める夢を見た」のでしょうか? そして何故それを話すことが「“重い”“ウザい”として拒絶される」のでしょうか? その答えが若者の思考回路を解き明かすヒントになりそうな気がします。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。参考にさせて頂きます。