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「現代文のキーワード」みたいな参考書
現代文の参考書で「現代文のキーワード」のようなカギになりそうな単語を集めた参考書って使うのと使わないのとでは全然違いますか?
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元塾講師です。 結論としては「意味は十二分にある」と言えます。まずは、全般的な内容を書き、次からは志望校、受験生のレベルを分けて書きます。 まず、現代文の文章は、「学問や大人の入門所である大学にふさわしいか」という基準を計るためのものであり、そのために高校生がふだん読む文章とは全くの別物です。そのために知らない単語が出てきて、その知らない単語の為に文章全体がわけ分からない状態になります。特に困るのが「これは○○だ。なぜなら△だから」等と、筆者が主張したい内容も、それに対する理由さえも分からない場合は内容が全然分からなくなります。例えば「異性の考え方とは、ある種形而上学的概念でしか認識できないものである。なぜなら、パラダイムシフトが起こった際、それが男女に与える影響が違うことが常であり、思考回路も必然的に違うようになるからである」という文章上がった場合、形而上学とパラダイムシフトの両方が分からなったら壊滅的で片方が分からない時も危ないです(この両方の言葉は大学受験では常識ですし単語帳などにはほぼ載っています)。こうした言葉は理想は「文章を読みまくって意味を少しずつ理解していく」ですが、受験生にはそんな時間はありません。そのために、単語の意味を先に知り、文章を読むトレーニングをした方がいいのです。英語の単語帳と同じ理屈で、現代文はもはや「普通の人が読める文章」ではありません。 国公立で国語がある場合ですが、内容が抽象的なものが多く、出てくる言葉も当然抽象的なモノが多いです。そのためこうした言葉の意味が分からず、結果文章も何を書いているのかも分からない場合があります。 私立に関しては大学のレベルによってかなり違います。 早稲田・上智クラスですが、これらはある程度高度な専門性を求める文章が出題されます。早稲田は学部により多少傾向があり、その分野の知識があったほうがいいです。特に世界史受験でない人にはつらいものもあり世界史を勉強していない人には特別な対策をした方がいいです(世界史は高校で必修のために世界史受験でなくても知識があると想定して出ていると考えられます)。上智は日程で試験をしていて、同じ学部でも3回くらい受験できますが、逆に書くと学部間の特徴はそこまでありません(漢文出題等の違いはありますが、現代文の内容としてです)。ただ、単語の知識は求められます。この両校に関しては、単語の知識で選択肢を選ぶというものはそこまでないですが、それ以前に文章が読めなくなる可能性があるので、ある意味必要です。 マーチに関しては、国語が苦手な人はやったほうがよく、得意であればそこまで必要であはりません。知識として求められることはそこまでありません。 日東駒専に関してはやったほうがいいです。このレベルではいきなりその言葉の意味を聞く場合があります。漢字と同じような知識問題になるのでやっておくことがお勧めです。 上のように書くと「日東駒専で必要でマーチで不要なの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。マーチ志望者であれば文章をよく読んでいるはずであり(過去問演習などで)、日東駒専クラスの問題は無勉強でも答えられると想定しているからです。またアーチクラスなら何となく読んで何となく解答できますが、早稲田・上智クラスの場合、かなり正確に文章を読まないといけないだけでなく、単語の意味そのものを知っていないと行けない場合があり、これは専用の対策をすべきです。 次回からは、あなたの学年や志望校も書いた方がもっと有益な情報を得られますよ。 ご参考までに。
お礼
詳しくありがとうございます。