TPP交渉、安倍政権は何をしているの?
オバマ大統領はしばしば演説において共和党が進めてきた新自由主義的経済政策を問題視しており、同時に中間層支援することでの経済成長を推進することを語っています。それらがオバマ政権の悲願であることは間違いありません。
そんな状況でありながら安倍政権は全くこれにノータッチです。TPP交渉においても安倍政権はオバマの理念に協力する姿勢を見せずに、日本の農業を守ることのみに注力しています。
TPPにおいてもオバマにとっての最大のインセンティブは
1、「TPPが中間層を支援し、中間層によって活力が生まれる経済政策になること」
です。しかしそれが叶わなければ
2、「アメリカの国益が最大化すればよく、米国のTPP支援企業利益の最大化」
とならざるを得ません。
現在の安倍政権のTPP交渉において日本は(1)を全く活用していなく、対立することによって(2)が優先されてしまう状況にしてしまっています。
アメリカでの新自由主義経済問題、食の問題(安全基準、健康的な食生活推進、肥満による栄養失調問題の撲滅)、医療保険問題、などオバマ大統領の本来的な理念では、日本的な多くの経済政策を取り入れたいはずです。
しかし安倍政権はそれらオバマ大統領の本来的な理念に訴えかけるTPP交渉をすることなく、またオバマ政権もゴリゴリの国益追求でTPP交渉を進めるような状況になってしまっています。
安倍総理大臣はなぜオバマ大統領の本来的理念に訴えかけるTPP交渉をせずに、新自由主義的な経済拡張に関わる部分を発言するばかりなか不思議でなりません。
安倍総理大臣とは新自由主義者であり、オバマ大統領と相反する考えの人なのでしょうか?それとも単に交渉が下手で日本の農業保護が守れさえすればTPP交渉の勝利だと本気で思っている頭の痛い人なのでしょうか?
(ちなみにミシェル・オバマ夫人は健康的な給食政策、食料政策推進を行おうとして、米国の関連大手企業に してヤラれて八方塞がりの状態だそうです。もし日本が助け舟を出すようなことができれば、TPP交渉を優位に進める布石もできることでしょう)