真空管アンプのP-K分割回路について教えてください
真空管活用自由自在という本を読みながら6BM8のPPアンプを作っています。
回路構成は初段が1段で50倍にした後、P-K分割に入れてPP増幅するという基本的な回路です。
質問はP-K分割回路でP側とK側の出力振幅が同じにならない原因は何が考えられるのでしょうかということです。
1段目はRL=220K,Rk=2.2K,Rg=220Kの50倍アンプを6BM8の3極部で行っています。
この入力に0.1Vp-pの信号を入れています
(PK分割後のC.Cは0.01μ Rgf=680Kです。)
(1)初段直結のPK分割にてP側とK側に47Kの抵抗を入れるとP側Out=1.0Vp-pでK側Out=2.8Vp-pと差が65%近くありました。
(直結時のPK分割管 Eg=76V Ek=77V Ep=119V)
(2)信号のループが正しくないのかと思い初段RL間から信号を取れるようにコンデンサを追加し高利得P-KにしたところP側Out=5.1V,K側Out=4.8Vp-pになりました。差は6%まで少なくなりました。
(直結時のPK分割管 Eg=53V Ek=57V Ep=202V)
(3)直結にこだわるのが良くないのかと思い初段とPK分割をC.Cで区切りPK分割用のバイアスR=1kを追加してみたところP側Out=4.8Vp-pでK側Out=4.4Vp-pと8%程度の差となりました。
(PK分割管のバイアス=約-1.2V)
いろいろ実験したのですが、P側OutとK側Outが同じ振幅で取り出せません。
一番良い結果でもP側Out=4.2Vp-p,K側Out=4.4Vと約5%の差があります。
このように振幅が同じにならない原因はなにが考えられるのでしょうか?
(PK分割管も6BM8の3極部です)
詳しい方がおられましたら教えてください
宜しくお願いします
お礼
adenak様 回答頂きまして誠に有難うございます。 3A5は高周波増幅のC級動作をさせることがあるためにグリッド電圧が正の領域まで特性図に記載があるということですね。 後、ご指摘頂いた、「グリッド電流が流れるためにCR結合は使用できず」という点ですが、恐らく弊方の疑問点はここに集約されているように思います。 ご教示頂いた内容から理解できたように思いますが、CR結合でグリッド電流が流れるとグリッド電圧が揺さぶられて動作点が変わるためまともな増幅ができないから、という理解で宜しいでしょうか。 弊質問をさせて頂いて以降、3A5一段での増幅を試して見ましたが(+Bを48V、グリッドを0V、負荷はST-32で1.2kΩ)、入力を2.5Vpp近くまで入れて、やっと高能率なスピーカならなんとか鳴るかな、という感じでした。 もう少し入力を大きくできそうですがクリップしているようです(まだちゃんと波形を見ていません)。 ここで、バイアスを+5Vくらいにするともう少し出力が稼げるかな、と思いました(未だ試していません)。 ネットでは初段をオペアンプとしてAFアンプにしている作例があるようですが、弊方は初段も真空管にしたいと考えております。 試しに3A5を初段にしてやってみましたが、さすがに蚊が鳴くような音しかでませんでした。 段間をST-28(4kΩ:20kΩ)を一次二次逆に繋いで電圧を稼いでみましたがそれでもかなり厳しいです。 直熱三極管は電池管では他には無いようですので、諦めて初段は5極管とするか、最悪YAHAアンプの初段を持ってこようかと考えています。 ぐだぐだと書いてしまいましたが、以上のようなことを考えております。