政党の必要性
自分の父親はどの政党といわず政党全般が嫌いです。
いわく、政党で政治が動いているから、国会の多数派の法案が何でも通ってしまう。
議員個人個人にどんな信念があっても党議拘束で、党の決めた賛否に従わざるを得ない。
政党そのものが組織であり、なおかつその政党のバックにそれぞれ支持団体があるため、
そこに癒着や利権が発生して国民のための政治が行われない。
組織になど属さず個人の良心で誠実にやってる議員の方が信用できる。
そういう意見です。
主にこれは与党への批判になるのでしょうが、今の野党が政権を取っても国会のシステムが同じである以上
起きてくる現象もまた同じでしょうから、要はやはり政党全般が気に入らないということだと思います。
実際、ごもっともだと思いますし、同じように感じてる人はほかにも多いと思います。
無党派層が多いのも、現有の政党に支持するに足る党がないというより、どんな政党であれ
政党というシステム自体への不信感が実はあるのではないかと思います。
しかし一方で、議会制民主主義を取っている国はどこでも、多党乱立であったり二大政党制であったりはしても、
一様に政党政治が採用されている事を考えれば、民主主義のいろいろな実験の中で政党というシステムがベストでは
無いにしてもベターな選択であるというのが現時点での共通認識ではないのかとも思います。
そもそも、いい悪いを論ずる以前に、人間は3人いれば派閥やグループが生じる生き物である以上、
たとえ政党を廃止して全ての政治家を個人単位にしたところで、いつかはいろいろな理由でまたグループが形成されるのではないでしょうか?
政党が一概に是か非かではなく、メリットとデメリットの両面が存在すると思いますが、
その両面を考え合わせた総合判断で、政党はあった方がいいと思いますか?
それとも無い方がいいと思いますか?